日本の支援でモンゴル初の大学病院が開院

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

2019年10月2日

病院概観

ビャンバスレン保健副大臣によるスピーチ

開院後の受付の様子

10月1日、モンゴルの首都ウランバートル市にて、JICAが無償資金協力にて建設を支援したモンゴル初の医科大学付属病院の外来の医療サービスが開始されました。当日は開院式典が開催され、モンゴル側からはラムジャワ・ビャンバスレンモンゴル国保健副大臣、日本側からは高岡正人駐モンゴル国特命全権大使、JICAモンゴル事務所田村えり子所長などが参列しました。

式典では、ハンドベルの合図とともに受付が開始され、第一号の来院者には記念品が手渡されました。ビャンバスレン保健副大臣は、冒頭挨拶にて「本日は両国の友好関係においても歴史的な日となった」とコメントした上、高度医療や患者中心の日本式医療の提供への期待を述べました。またJICA田村所長からは「本病院はモンゴル初の大学病院であり、高度医療、教育、研究の拠点となるための初めの一歩が本日踏み出された。今後のモンゴル保健医療の改善と人材育成への貢献に期待する」などの言葉が述べられました。

また当日、実際に利用した地域の住民の方からも、「とてもよい印象を受けました。今日のような診療サービスの提供を今後も続けてもらえればよいと思います。モンゴルにはこのような病院は他にはなく、非常に嬉しいです」との言葉も聞かれました。

本病院は、モンゴル唯一の医療系国立大学であるモンゴル国立医科大学の付属病院として、医師・看護師の育成拠点となることが期待されています。JICAは無償資金協力による同病院の建設支援に加え、技術協力として、徳島大学・愛媛大学等と協力して日本式医療サービスの導入や適切な病院運営・管理を支援しています。

また、本病院には、モンゴルにとって最新の機材も導入され、がん、心臓病などの非感染性疾患をはじめとする優先度の高い疾病に対する高度な医療サービスを提供することも期待されています。今後は、外来に加え、救急、入院患者への対応等、順次提供する医療サービスを拡大していく予定です。

また持続可能な開発目標(SDGs)の観点からは、本病院は医療人材育成の拠点となり、モンゴル全体の医療サービスの質・アクセスの改善に貢献することで、GOAL3「すべての人に健康と福祉を」の達成に寄与することが期待されます。

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