欧州投資銀行との協力覚書に署名:質の高いインフラ投資等の推進に向けて連携を強化

2019年10月4日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は9月26日、欧州投資銀行(EIB:European Investment Bank)(注1)と協力覚書に署名しました。署名はブリュッセルにおいて、「欧州連結性フォーラム」の開催に合わせて行われました。

9月27日にブリュッセルにて開催された「欧州連結性フォーラム」では、安倍晋三首相やジャン=クロード・ユンカー欧州委員長をはじめとするアジア・欧州の首脳級や地域開発銀行の総裁が参加し、連結性強化のための効果的な資金動員、債務持続性、環境保全、透明性、良い統治の実現に向けた開発金融機関同士の協力のあり方について、討論が行われました。

また、同フォーラムにて「持続可能な連結性及び質の高いインフラに関する日EUパートナーシップ」が安倍首相とユンカー委員長との間で締結され、本協力覚書の署名にも言及されました。

JICAと欧州投資銀行は、これまで中南米やアフリカを対象とした省エネルギー・再生可能エネルギーや起業家支援の事業ファンドへの共同出資等の連携を行ってきました。今回の覚書締結を通じて、2019年6月にG20にて採択された「質の高いインフラ投資に関するG20原則」に基づくインフラ投資の促進をはじめ、持続可能エネルギー、マイクロファイナンス等の分野での投融資や技術支援での連携が強化されます。

(注1)
欧州域内外の経済の統合と均衡な発展に寄与する事業等に対して、長期ファイナンスや技術支援を供与することを目的として、1958年に設立されたEUの政策金融機関。

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