JICAとLIXILが連携協力覚書を締結 ~世界中にトイレの普及を目指して~

【SDGsロゴ】安全な水とトイレを世界中に

2019年10月30日

署名式の様子

 国際協力機構(JICA)と株式会社LIXILグループ(LIXIL)は、10月30日、業務連携・協力に関する覚書を締結しました。署名は、JICA北岡伸一理事長とLIXILグループ瀬戸欣哉取締役代表執行役社長兼CEOとの間で行われました。

 本覚書は、トイレの普及などを通じた途上国の衛生の改善や安全な水の確保等に向けて、双方が行う活動の効果を増進させ、持続可能な開発目標(SDGs)ゴール6「安全な水とトイレを世界中に」の達成に貢献することを目的としています。

 我が国は水・衛生分野でODA(政府開発援助)による協力実績額の第1位を10年連続で占めており、JICAはこれまで途上国の上下水道に関する施設の整備に加え、法制度や運営管理人材の能力強化などに注力してきました。
 また、LIXILはコーポレート・レスポンシビリティ戦略として「グローバルな衛生課題の解決」や「水の保全と環境保護」を掲げ、安価な開発途上国向けの簡易式トイレシステム「SATO」を開発し、これまでにアジアやアフリカを中心に計25カ国以上でソーシャルビジネスを展開しています。

 このたびの覚書の締結を受け、JICAとLIXILは、トイレの普及状況や衛生環境に関する調査、衛生的なトイレの普及に向けた啓発や教育などの活動を通じた連携等を推進していきます。途上国での幅広いネットワークや多様な援助スキームを有するJICAと、国や地域の衛生事情にあわせたソリューションを提供し、トイレの生産・販売・管理体制の構築に努めるLIXILが相互補完的な効果をもたらすことで、開発途上国の衛生環境の改善に対しより包括的な支援を実現することが期待されます。