カンボジア向け無償資金贈与契約の締結:プノンペン初の公共下水道施設の整備を通じた首都住民の生活環境改善に貢献

2019年11月5日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、11月1日、プノンペンにて、カンボジア王国政府との間で、「プノンペンにおける下水道整備計画」を対象として27億7,700万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、カンボジアの首都プノンペンにおいて、同都初となる公共の下水処理施設の整備を行い、プノンペンの水・衛生環境および地域住民の生活環境を改善するものです。

プノンペンでは現在、汚水を湖沼や湿地帯で自然浄化していますが、急速な都市化と人口増加により汚水量も増加しています。また湖沼・湿地帯の埋め立ても進んで自然浄化機能も低下しているため、下水道施設整備の対策が喫緊の課題となっています。

本事業により、プノンペンの中でも特に水質悪化が著しいチュングエック湖の周辺地域に下水処理施設が整備されます。これにより、同地域の汚水が適切に処理され、持続可能な都市環境整備に貢献することが期待されます。

JICAは、本事業に加え、技術協力プロジェクト「プノンペン都庁及び公共事業・運輸省下水管理能力強化プロジェクト」(2019-2023年)及び、草の根技術協力「プノンペン都下水・排水施設管理能力向上プロジェクト」(2017-2020年)等を実施しており、今後も同国の水環境整備を包括的に支援します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 カンボジア王国
案件名 プノンペン下水道整備計画(Project for Sewerage System Development in Phnom Penh)
実施予定期間 64ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 プノンペン都庁、プノンペン都公共事業・運輸局
対象地域・施設 首都プノンペン・チュングエック湖周辺地域
具体的事業内容(予定) 【施設】
下水処理場(5,000m3/日、処理方式:前ろ過散水ろ床法(Pre-treated Trickling Filtration、PTF)、導水管(延長:1.9km)
【コンサルティング・サービス】
詳細設計、入札補助、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)運転・維持管理支援、財務計画策定支援