インドネシア向け円借款貸付契約の調印:中部スラウェシのインフラ復興を後押しし、災害に対し強靭な地域づくりに貢献

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2020年1月17日

国際協力機構(JICA)は、1月9日、ジャカルタにて、インドネシア共和国政府との間で、「中部スラウェシインフラ復興セクターローン」を対象として279億7,000万円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。

2018年9月28日に発生した震災で被害を受けた中部スラウェシ州において、Build Back Betterのコンセプト(注)に基づき、インフラの再建と新設を行うものです。災害に強靭な地域づくりを目的とし、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール9、11に貢献します。

本震災では、JICAは、インドネシア政府からの協力要請を受け、緊急援助及び被災状況に関する情報収集のためのJICA調査団の派遣を皮切りに、被災状況の把握及び復旧・復興に向けた復興基本計画策定に対する助言、そして復興事業の実施支援のための技術協力(*1)を継ぎ目なく実施しています。さらに、被害を受けた中核的なインフラ施設であるパル第四橋の再建・整備のための無償資金協力(*2)を行っています。復興基本計画の策定から1年が経過し、復興作業が本格化する中、本事業により道路・橋梁、灌漑施設、河川整備、土砂災害対策、公共施設再建等のインフラの復興をさらに後押しします。

(注)Build Back Betterのコンセプト:災害の発生後の復興段階において、次の災害発生に備え、より災害に対して強靭な地域づくりを行うという考え方。

事業の詳細は以下の通りです。

1.借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
中部スラウェシインフラ復興セクターローン 27,970 0.01 0.01 40 10 一般アンタイド

2.事業実施機関
公共事業・国民住宅省道路総局(Directorate General of Highway, Ministry of Public Works and Housing)
住所: Building Bina Marga, 5th Floor, Jl. Pattimura No.20, Kebayoran Baru, Jakarta Selatan 12110
TEL:+62-21-7200281 FAX:+62-21-7201760

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期:2022年9月(全対象サブプロジェクトの完成をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス(基本・詳細設計等)に係る招請状送付予定時期:2020年2月
(3)本事業では国際競争入札による調達は予定されておりません。