プレスリリース

ブラジル・サンパウロ州上下水道公社向け円借款契約の調印

〜中南米最大の上下水道公社を通じ、サンパウロ州沿岸部の衛生改善を支援〜

新聞発表/2004-26
2004年8月6日

  1. 国際協力銀行(総裁:篠沢恭助)は、本日、ブラジル・サンパウロ州上下水道公社との間で、「サンパウロ州沿岸部衛生改善事業」を対象とする213億2,000万円限度の円借款貸付契約に調印した。

  2. 本円借款は、南米経済の中心であるブラジルのサンパウロ州の発展著しい沿岸部(バイシャーダ・サンチスタ地域、神奈川県とほぼ同じ大きさ)において、水質の改善を通じた住民の生活環境向上を目指し、下水道施設整備、水質管理に不可欠な環境モニタリングシステム整備及びコンサルティングサービスに必要な資金を供与するものである。

  3. ブラジルは、世界一の水資源大国(国内流水量)でもある。しかしながら、同国では河川及び海洋の汚染が進んでおり、南米経済の中心とも言えるサンパウロ州、特に近年の人口増加が著しい沿岸部においては、汚水が未処理のまま沿岸及び河川に垂れ流されているため、水質悪化による住民の生活環境の悪化が年々深刻化している。本事業はこうした背景の下で実施されるものであり、本事業の実施により、新たに12万世帯の生活排水が処理可能となり、サンパウロ州沿岸部の衛生改善が期待される。

  4. 日本政府は米国とともに、2002年9月に開催されたヨハネスブルクサミットにおいて、「きれいな水を人々へ」イニシアティブを共同発表したが、日本のイニシアティブとして、「人口が集中し下水道普及率が低い都市部においては、日本は下水道整備を支援する」方針が掲げられており、本円借款は同方針に則り、本事業に供与されるものである。また、国連は2005年〜2015年を「水に関する行動の10年」に定めて、世界各地で深刻化している水問題の解決を21世紀の最重要課題と位置づけおり、世界的な水問題解決への取組強化が引き続き求められている。

  5. サンパウロ州沿岸部は、1908年に日系移民が笠戸丸で上陸したサントス港を抱えており(現在、ブラジルの日系社会は140万人と世界最大)、日本とブラジルを結ぶ歴史を考える上で大変縁のある地域である。

    以 上

    (参考)