プレスリリース

ウズベキスタン共和国の運輸・通信セクターを継続的に支援

1999年12月15日

ウズベキスタン共和国との円借款契約調印について

国際協力銀行(総裁 保田 博)は、ウズベキスタン共和国における「地方通信網拡充事業(II)」及び「地方3空港近代化事業(II)」の2案件に対し、総額155億6,300万円を限度とする貸付けを行なうことを決定し本日、借款契約に調印した。調印はウズベキスタンのタシケントで、国際協力銀行を代表して長瀬要石副総裁が、ウズベキスタン共和国を代表してアジモフ蔵相(H. E. Mr. Rustam Sadykovich Azimov)が署名することによって行われた。

この結果、国際協力銀行のウズベキスタン共和国に対する円借款貸付承諾累計は、5件、498億9,100万円となった。

1.借款金額及び条件

案件名金額
(百万円)
金額
(%、年利)
償還期間/
据置期間(年)
調達条件
本体コンサル
ティング・
サービス
本体コンサル
ティング・
サービス
本体コンサル
ティング・
サービス
地方通信網拡充事業(II)12,6922.21.830/1030/10一般
アンタイド
一般
アンタイド
地方3空港近代化事業(II)2,8712.2-30/1030/10一般
アンタイド
-

2.ウズベキスタン共和国の概要

ウズベキスタン共和国は中央アジア諸国中最大の人口(2,423万人)を有する国であり、綿花の生産量は世界第4位、金の採掘量は世界第7位、その他、石油、天然ガス等の天然資源にも恵まれた国である。旧ソ連邦の解体によって91年8月31日に独立した。
同国は中央計画経済体制から市場経済体制への転換をすすめているが、経済改革にあたっては、段階的・漸進的なアプローチをとっているのが特徴である。モスクワを中心とした計画経済体制の崩壊とそれに伴う資源や生産物についての共和国間の水平分業体制の瓦解、外貨不足による輸入物資の減少等、経済的影響は続いているものの、次第に安定化の兆候を見せ始め、96年には経済成長率が前年比1.6%と独立後初のプラス成長、97年同比2.4%、98年2.0%となっている。
旧ソ連時代に整備された同国の経済・社会インフラは老朽化しているものが多く、早急な改善が必要となっている。

3.事業概要

(1) 地方通信網拡充事業(II)
Telecommunication Network Expansion Project (II)

(i) 事業の背景と必要性

ウズベキスタンにおける97年末現在の電話密度は、全国平均で100人あたり6.4回線と、旧ソ連諸国の平均値の約半分程度、先進国平均の約1/8の水準にとどまっている。特に地方の通信網の未整備は甚だしく、首都タシケント(人口の約10%が居住)における電話密度が21.5回線/100人であるのに対し、他の地域は3〜7回線/100人の低水準にある。一方、通信に対する需要は年々増大しており、本事業の主な対象地域であるウズベキスタン中西部においても、通信設備の拡張、老朽化の著しい設備の更新、ネットワークの信頼性確保が喫緊の課題となっている。
他方、放送分野については、受信状況の悪い地域が多い上、既存のテレビ・ラジオ送信機についても真空管を用いた非常に古いタイプのものが利用されており、出力の低下、メンテナンス頻度の増加が問題となっている。

(ii) 事業の目的及び概要

本事業は、通信網の整備が遅れているウズベキスタン中西部(カラカルパキスタン、ブハラ、ナボイ、ホレズムの4地域)を中心にデジタル交換機、伝送システム、放送システム、無線加入者回線等を整備することにより、同地域の通信・放送事情を改善するとともに、同国の均衡ある産業発展を図るものである。
借款資金は、本事業に必要な資機材、役務の調達及びコンサルティング・サービス(調達補助・施工監理)に充当される。

事業実施者は、郵便通信庁(Posts and Telecommunications Agency of the Republic of Uzbekistan、住所:1,A. Tolstoy St., Tashkent 700000, the Republic of Uzbekistan 、TEL:998 71-1447544、FAX:998-71-1335227)である。

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(2) 地方3空港近代化事業(II)
Three Local Airports Modernization Project (II)

(i) 事業の背景と必要性

本事業で空港が整備される地方3都市(サマルカンド、ブハラ、ウルゲンチ)はいずれも古代オアシス都市として繁栄し、シルクロード文化の粋を集めた歴史的建造物群が保存された世界的な観光都市である。ウズベキスタン政府は同国の社会経済発展のために特に観光開発を通じた外貨獲得が重要であると考えているが、これら3都市の諸空港の既存設備は老朽化しており、国際民間航空機関(ICAO)の技術基準を満たしていないため国際線サービス導入の支障となっている。また安全性確保の観点からも同3空港の整備が緊急の課題となっている。

(ii) 事業の目的及び概要

本事業はサマルカンド、ウルゲンチ及びブハラの3空港において滑走路の再舗装、旅客ターミナル及び航空保安施設の整備等を行うことにより、航空機の離発着の安全性を確保し、航空輸送の活発化を通じてウズベキスタンの観光開発の促進及び経済発展に寄与せんとするものである。本借款では96年度に供与した借款(155億2,600万円)に引続き、3空港の管制施設等の整備を行うものである。借款資金は、本事業に必要な資機材及び役務の調達に充当される。

事業実施者は、ウズベキスタン航空(National Air Company 、住所:41, Movarounnahr,Tashkent, GSP700060,the Republic of Uzbekistan、TEL:998-712-548529、FAX:998-712-544668)である。

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