カンボジアのメコン架橋が完成

初めてのメコン川横断架橋で物流促進に期待

2001年12月12日

メコン川横断架橋
日本政府が1997年から無償資金協力で建設を続けてきたカンボジアのメコン架橋(橋長1,360m、2車線)が開通した。同橋は、メコン川で分断されたカンボジアの国土をつなぐ最初の橋。国土の約85%がメコン川流域であるといわれるカンボジアの物流の発展に大きく貢献されると期待されている。架橋は日本とカンボジアの友好を深めるために「きずな橋」と名付けられた。

メコン川は中国雲南省に源を発し、チベット高原を経てミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムを貫くインドシナ地域最大の川。この川によりカンボジアの国土は東西に二分されており、これまで交通手段は4カ所のフェリーのみであった。特に東岸地域は潜在的に農業生産力が高い地域とされているが、物流などの面で大きな制約となっていた。日本政府は架橋につながる両側の幹線道路の整備にも協力しており、この架橋の完成により首都プノンペンとの物流がさらにスムーズになることが期待される。

12月4日に現地コンポンチャム州コンポンチャム市で行われた開通式には、カンボジア側からはフンセン首相以下多数の閣僚が、日本側からは江藤隆美議員(日本カンボジア友好議員連盟会長)、小川郷太郎在カンボジア日本大使、諏訪龍国際協力事業団(JICA)理事らが出席。13,000人を超える出席者を前に、フンセン首相は我が国への感謝を表明するとともに、「『きずな橋』の完成で国土が一つになり、北東部の開発に弾みがつくだろう」などと期待を表明した。

建設に当たって、JICAは無償資金協力による橋梁建設の基本設計調査および実施促進を行うとともに、専門家派遣、研修員受入などで協力を続けてきた。