JICA専門家が中国から表彰

鉱物資源探査で長年の実績、9月19日に授賞式

2002年09月13日

表彰
国際協力事業団(JICA)から中国に鉱物資源の専門家として派遣されていた黒田吉益さん(75)が、長年の功績を認められて中国政府から「国際科学技術協力賞」を受賞した。この功績を称え、9月19日(木)に在京中国大使主催で授賞式が開催される。

中国の広大な国土には他種多様な鉱物資源が埋蔵されているとみられている。経済発展に伴い鉱物資源の消費量は増えているが、それに見合う供給が追いつかない状況である。黒田さんは、鉱物探査技術などの基礎研究を実施する拠点となる中国科学院「鉱物資源探査研究センター」の設立に携わり、1994年から1996年10月までプロジェクトのリーダーを務め、その後も継続してプロジェクトを支えた。プロジェクトは昨年8月に終了したが、中国側の要請により鉱物資源の専門家が派遣され、引き続き協力が行われている。また、これまでの研究成果を中央アジア諸国にも普及するために、11月にセンターにおいてセミナー開催も予定されている。

これら功績により、中国政府は黒田さんに「国際科学技術協力賞」を贈ることを決めた。この賞は科学技術協力と交流の発展と世界平和および発展を推進する目的で1993年に設立。科学技術の進歩を推進し、中国と海外の科学技術分野の協力と友情の促進に特別に貢献した科学者などに授与される。

黒田さんは長年の活動を振り返って「当初は中国と日本との文化、習慣、考え方の違いにずいぶん戸惑った。お互いがよく話をして進めていくことが大切だと実感した」と話している。