元JICA専門家が中国から「国際科学技術協力賞」

2002年10月03日

武大偉・駐日特命全権大使(右)から賞状を受け取る黒田吉益さん
中国の鉱物資源探査技術の向上に大きな貢献をした元JICA専門家の黒田吉益さん(現・信州大学名誉教授)が、中国政府から「国際科学技術協力賞」を授賞しました。

黒田さんは、中国の鉱物探査技術などの研究を推進する拠点となる「鉱物資源探査研究センター」の設立に携わり、1994年から2年間JICAが実施したプロジェクトのリーダーを務めるなど、大きな貢献をしました。

中国政府は黒田さんの功績を称え、「国際科学技術協力賞」の授与を決定。9月19日に在日中国大使館で行われた授賞式では、武大偉・駐日特命全権大使から黒田さんに賞状が手渡されました。 武大使は「黒田先生は中国の科学技術の発展に突出した貢献をなされました。中国政府を代表して感謝します」と、黒田さんの功績を称えました。

黒田さんは「感謝に堪えません。経済発展が進む中国において、鉱物資源の需要は飛躍的に高まっています。潜在的には豊富な鉱物資源を有する中国ですが、有望な鉱床を発見することは容易ではありません。センターにおいては、特に中国国内で大幅に不足している銅資源などが、どのような地質条件下で鉱脈を形成するのかといった研究を行うことにより、中国に貢献できたのではないかと考えます。賞をいただいた中国政府、プロジェクトの支援をしていただいた日本政府に感謝したい」と話しました。

「国際科学技術協力賞」は、中国と海外の科学技術分野の協力と友情の促進に特別に貢献した科学者などに授与される賞で、1993年以来、26人の外国人が授賞。日本人の授賞は黒田さんで3人目になります。