モルジブ・マレ島を高潮から守れ!

護岸整備が完了、温暖化による島の水没防止にも一役

2003年03月27日

マレ島護岸
たび重なる高潮のため住民が多大な被害を被っていたモルジブのマレ島に対して、わが国による無償資金協力により実施していた護岸工事が完了した。国際協力事業団(JICA)は開発調査、基本設計調査および事業の実施促進を担当した(コンサルタント:八千代エンジニヤリング(株)および(株)パシフィックコンサルタンツインターナショナル/施工:大成建設(株))。

モルジブ国の首都マレが位置するマレ島は地盤が平坦で、海抜が2〜3mしかないため、高潮の被害が続発していた。特に1987年のサイクロンでは、5日間にわたる高潮で島の3分の1が冠水し、首都機能が麻痺。加えて伝染病が発生し、被害が深刻化した。

日本政府はモルジブ国政府からの要請を受け、無償資金協力により1987年から同島の護岸工事に着手。まずは緊急性の高い南岸の離岸堤を建設(87〜89年)し、91〜92年に開発調査によりフィージビリティ・スタディを実施後、西岸(94〜95年)、東岸(96〜97年)を整備。2000年から実施していた北岸の護岸整備もこのたび完了した。

この協力により、島民7万5,000人の生命と公共施設・民家などの高潮被害の減少と同時に、地球温暖化による海面上昇の影響で水没も懸念されていた同島の安全性の向上にも貢献するものとなった。

1月30日に行われた竣工式には、モルジブ国のマウムーン・アブドゥル・ガユーム大統領も出席し、日本に対する感謝を表明した。