中国へSARS対策で国際緊急援助隊を派遣

日本が協力した中日友好病院で院内感染防止指導など

2003年05月09日

国際協力事業団(JICA)は、日本政府の決定を受けて、重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染が拡大している中国に、医師らからなる国際緊急援助隊専門家チーム4名を派遣する。今月11日(日)に出発し、16日(金)まで現地で活動を続ける予定。派遣にあわせて、マスク、簡易呼吸器、消毒液なども供与する。SARSに関して国際緊急援助隊を派遣するのは、ベトナムに続いて2カ国目となる。

中国では、多数のSARS患者が確認されており、対応が急がれている。医師らは中国側がSARS専門病院に指定している「中日友好病院」(北京市)に派遣され、院内感染防止に関し、現地の医師への助言・指導などにあたる。なお、中日友好病院は1980年代前半に日本の無償資金協力で建設され、以来JICA専門家(医師)等の派遣などを通じて技術協力が行われている。今回のSARSに関して、これまでに同病院が経過観察を行った患者は121名、うち確定患者は56名、死者2名となっている。

今回派遣される4名は以下の通り。小原医師はベトナムに続いて2度目の派遣となる。なお、専門家チームは出発前の11日(日)午前8:30から成田空港第2ターミナル2階B-5で行った後、成田発全日空905便(10:35発)で出発する。


中国における重症急性呼吸器症候群感染拡大に対する
国際緊急援助隊専門家チーム


緊急感染症対策 松下竹次(まつした・たけじ)
(国立国際医療センター 第一専門外来部門 小児科 医長)

緊急感染症対策 小原 博(おはら・ひろし)
(国立国際医療センター 国際医療協力局 医師)

協力計画  矢端佳代子(やばた・かよこ)
(外務省アジア大洋州局中国課 事務官)

業務調整  中根誠人(なかね・まさと)
(国際協力事業団(JICA)国際緊急援助隊事務局 職員)