プレスリリース

ノーベル平和賞受賞のマータイさんが緒方理事長と会談

2005年02月18日

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来日中のノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイさんが18日(金)、JICA本部(渋谷区代々木)を訪れ、緒方貞子理事長と会談した。

マータイさんが冒頭、今回の訪日が京都議定書発行と重なるなど素晴らしいものとなっていると話すと、緒方理事長は「あなたの訪問は私たちにとっても嬉しいこと」と迎えた。

緒方理事長が、近年のJICAのアフリカ支援強化や植林分野での様々な協力について触れると、マータイさんは「JICAの協力にお礼を申し上げたい」と謝意を表し、さらに「ケニアでは森林伐採が進み、洪水の要因にもなっている」と説明を加え、森林保全へ向けた「JICAとのさらなるパートナーシップ」を求めた。

また17日に愛知万博会場を訪れたマータイさんは、「環境に配慮した万博となっていることに感銘を受けた」と語り、理事長は「JICAも開発途上国による展示事業をサポートするなど、万博に参加している」と答えた。

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マータイさんは、日本の「もったいない」精神を「環境保護に役立つ言葉」と感心し、また日本が取り組む3R運動、リデュース(ごみ削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)も評価。これに対して理事長は、「『もったいない』の心は日本の伝統的な考え方で、3Rの基礎となっている」と応じた。

マータイさんは1977年、植林活動をするNGO「グリーンベルト運動」をケニアで創設。環境保全のみを目的とせず、植林活動への貧困層女性の参加を呼びかけ、女性の地位向上や民主化も目指した。この運動はアフリカ全土に広がり、現在までに約3000万本の木が植えられた。昨年、その功績が評価され、アフリカ人女性として初めて、ノーベル平和賞を受賞した。2003年よりケニア環境天然資源副大臣を務める。

マータイさんは毎日新聞社の招へいで14日に来日し、京都議定書発行記念行事で基調講演などを行った。日本滞在は22日まで。