プレスリリース

バンダアチェ・土地台帳修復報告会

2005年03月28日

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坂本専門家

3月23日、JICA
土地台帳修復調査団として、インドネシア・ナングロアチェ州バンダアチェに派遣されていた坂本勇専門家(TRCC東京修復センター代表)が、JICA本部にて現地の被害状況と現在の進捗を報告した。

インド洋津波により大きな被害を被ったナングロアチェ州では、州政府・警察など多くの政府機関も被災し、大量の個人権利関係行政文書が水損・流出した。

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エタノール漬けにした台帳

その原簿の重要性から、1月初旬、被災地域を視察したジョコ・インドネシア国立公文書館館長より救援要請が出され、「1月23日から26日」・「2月6日から13日」・「2月23日から3月16日」の三度、坂本専門家はインドネシアに渡り調査を進め、「消毒エタノールによるバクテリアの繁殖抑制」・「マイナス30度からマイナス40度での急速冷凍保全」などの具体策とともに、緊急保全処置の必要性をジョコ館長に具申した。

その結果、三度の大規模な救出作業により助け出された土地権利書は、内容ごとに細かく分類された上でプラスチックの箱(630個)に詰められ、現在マラバルにある漁業公社のマグロ用冷凍庫で保存されている。

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崩壊した土地庁の中庭

「温度と湿度が共に高い熱帯地域は、非常に厳しい状況です。しかし、幸いなことに、空輸できないため入手に時間がかかると予想されていたエタノールが近隣のメダンに貯蔵されていたため、ドラム缶に詰めて運ぶことができ、文書の腐敗を食い止られました。これで土地台帳修復の第一段階は、無事に終了しました」と坂本専門家は語った。