プレスリリース

ホンジュラス JICA作成の算数教材が国定教科書に

全国に127万部配布、周辺国も「参考にしたい」

2005年07月06日

国際協力機構(JICA)がホンジュラスで実施中の「算数指導力向上プロジェクト」(2003年4月〜)で作成した「児童用算数作業帳」が、同国政府より初等教育(小学1年〜6年生)算数科の国定教科書として採用され、6月27日から全国配布されている。

「児童用算数作業帳」は、書き込み式の算数教材で、日本の問題集や学習ノートにあたる。同プロジェクトで作った「教員用算数指導書」もまた、同国政府から高く評価され、同時に全国配布されている。配布部数は「児童用作業帳」が約127万部、「教員用指導書」が約36,000部。全国配布にかかる印刷費はスウェーデンが拠出。同国で進む援助協調の好事例といえる。

ホンジュラスでは、初等教育課程での中退・留年率が高く、その要因の一つとして算数の成績不振が問題となっている。「算数指導力向上プロジェクト」は、初等教育教員の算数指導力向上を目的としている。教育分野の専門家、シニア海外ボランティア、青年海外協力隊員らが連携して教師用指導書と児童用作業帳を学年別に開発。これら教材をテキストとして、現職教員を対象に指導法の研修も行っている。

教科書として採用された作業帳は、ホンジュラスのみならず周辺国からもその内容が高い評価を得ており、エルサルバドル、ニカラグア、ドミニカ共和国、グアテマラは「参考にしたい」と強い関心を示している。これを受けてJICAは、来年度から同プロジェクトを中米・カリブ地域で広域化する予定。