プレスリリース

パラグアイ環境教育教材「動物図鑑」完成

元カウンターパートが亡き専門家の遺志を継いで

2005年07月26日

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国際協力機構(JICA)の協力により南米・パラグアイで作成された環境教育用カラー動物図鑑「パラグアイ脊椎動物ガイド」が5月、同国の教育教材として正式に認定された。7月5日には教育省で記念式典が催され、首都アスンシオンや近郊の教育機関・公共図書館などに約1000部が配布されている。

この動物図鑑はJICAの支援で、現地NGO「Nature Vita」のノラ・ネリスさんが中心となって編纂。ネリスさんはかつて、JICA派遣の故加藤宏保専門家(野生動物保護)のカウンターパートとして共に「パラグアイ中・大型哺乳類ガイド」を作成し、また1999年には日本で生物多様性に関する研修も受けている。「脊椎動物ガイド」は、ネリスさんが加藤専門家の動物保護の遺志を継ぎ、「哺乳類ガイド」を参考にしながら、日本での研修で習得した知識を活かして作成した。

脊椎動物ガイドは、パラグアイに生息する両生類・は中類、鳥類など約250種の生態・保全状況についてカラー写真とともに詳細に解説、また野性動物保護法や生物地理学の概要も記されている。研究者や大学生向けの哺乳類ガイドに比べて易しく、小・中学生など一般向けの内容となっている。

記念式典では、ブランカ教育大臣がJICAへの謝辞を述べ、「この動物図鑑を読んでいると中身に吸い込まれていく。学生とその親にとっても楽しい内容で、パラグアイの教育に非常に重要である」と高く評価。ネリスさんも「このガイドが、子どもたちや若者の環境保全への知識を深めるインセンティブとなることを期待する」と図鑑完成の喜びを語った。