プレスリリース

パレスチナ西岸にフィールドオフィス開設 支援が本格化

「ファスト・トラック制度」適用で迅速なプロジェクト実施

2005年08月31日

国際協力機構(JICA)は、今秋から本格化するパレスチナ支援について、緊急性の高い事業として従来の実施手続きなどを簡素化し、迅速な事業展開を可能とする「ファスト・トラック制度」の適用を決めた。また、西岸のジェリコでの事業を円滑に実施するため、西岸のジェリコ市とラマッラ市にフィールドオフィスを開設することとした。

ジェリコでは9月から開発調査「ジェリコ地域開発計画調査」と3件の技術協力プロジェクト「地方行政制度改善プロジェクト」、「ジェリコ及びヨルダン渓谷における廃棄物管理能力向上プロジェクト」、「母子保健に焦点を当てたリプロダクティブヘルス向上プロジェクト」が始まる。ジェリコ・フィールドオフィスは、これら事業の運営拠点となり、日本から企画調査員1名、在外専門調整員として現地人スタッフ1名が配置される。開設は11月を予定。

パレスチナ自治政府の西岸の本拠地ラマッラに設置するラマッラ・フィールドオフィスは、ジェリコ・オフィスの分室として中央省庁との連絡・調整の拠点となり、ジェリコ支援をバックアップする。9月1日に開設し現地職員1名が配属される。

JICAは現在、ガザとテルアビブに事務所を構えているが、いずれもジェリコ支援には地理的に不便であるため、プロジェクトサイトである西岸でのフィールドオフィス設置が必要と判断した。JICAはジェリコ開発の成果を将来的には西岸の他地域やガザに展開していくことを計画している。

「ファスト・トラック制度」は、平和構築支援や大規模自然災害への対応など緊急性を要する事業の計画・実施プロセスを簡略化するもので、今年7月から新たに導入した。今回、ファスト・トラック第1号案件として、パレスチナ支援(ジェリコとガザ)に適用されることとなった。イスラエルのガザ撤退(8月)やパレスチナ立法評議会選挙(来年1月)などにより、中東和平プロセスの急速な進展が見込まれるため。これにより、ジェリコ開発プロジェクトの実施およびガザ支援の案件形成が迅速に行われる。