プレスリリース

パキスタン地震 国際緊急援助隊医療チーム、日本のNGOに機材・医薬品を引き継ぐ

医療チーム2次隊 活動を終え無事帰国

2005年11月02日

パキスタンで発生した大地震に対し、国際協力機構(JICA)が10月20日(木)に派遣した国際緊急援助隊(JDR)医療チーム2次隊の活動が終了し、11月2日(水)に無事帰国した。活動終了にあたって現地で使用した医療器材や医薬品は、パキスタン保健省に供与されたが、これらは日本の特定非営利活動法人・災害人道医療支援会(HuMA)などが継続して使用することになった。HuMAはわが国政府、経済界、NGO(非政府組織)との連携で設立された緊急人道支援組織、ジャパン・プラットフォーム (JPF)傘下のNGO。現地では被災者支援の緊急期は脱したものの、冬を控え医療ニーズが高まることが予測されており、復興に向け、日本による医療支援が継続されていくことになる。

JDR医療チーム2次隊21名は、今回の地震で甚大な被害を受けたバトグラムで1次隊の活動を引き継ぎ10月20〜30日まで活動し、1,144名を診察した。1次隊が診察したのは1,098名(現地活動期間10月11〜19日)で、計2,242名となる。1次隊、2次隊を通じて約半数が外科系の疾患で、災害発生後3週間を経た時点でも外傷患者が多く、災害の甚大さがうかがわれた。この間、パキスタン軍、同国政府医療機関、他国の救援チームや内外NGOと連携し、調整会議などを医療チームのテントで開催したほか、医療活動の機能強化のために今回初めて超音波診断装置、レントゲン、生化学分析器を配備したことから、バトグラムで活動する他の医療チームから検査の依頼がなされるなど、この地域での支援で中心的役割を果たした。

一方、HuMAは、国内外問わない災害医療活動と災害医療の人材育成を行おうと、JDR登録者が中心となって2003年に設立されたNGOで、これまでJDRの活動に派遣されたメンバーも多く、救援医療活動の経験と知識も豊富に持っている。今回のパキスタン地震災害には、2003年のアルジェリア地震災害や、今年のスマトラ沖地震・津波災害のJDR医療チームとして派遣された医師らが10月27日現地に派遣され、JDR医療チームと現地で引き継ぎを行った。

今回JDR医療チームは、パキスタン政府に供与した機材・医薬品のほか、超音波診断装置をHuMAに一時的に貸与しており、これらはHuMAの活動終了時まで現地で使用されることになっている。