プレスリリース

スマトラ沖大地震・津波から1年、タイにレスキュー技術を移転

タイ・レスキューチームとプーケットでデモンストレーションを予定

2005年11月22日

国際協力機構(JICA)は、スマトラ沖大地震・津波被災国のタイに、特殊救助の専門家4名を11月29日から1カ月派遣する。

派遣されるのは東京消防庁のハイパーレスキュー隊の3名を含む特殊救助を専門とする職員4名(都市型捜索救助技術、水難救助技術、高所・低所救助技術、救急救助技術)で、日本のレスキュー隊の高度な技術をタイの防災関連人材育成機関である防災アカデミーのスタッフに移転する。12月25日には、翌日に津波災害から1周年を迎えるプーケット島のパドンビーチで、タイ人スタッフとともにレスキュー技術のデモンストレーションを行う。

タイの防災アカデミーは、政府や自治体の消防防災担当はもとより広く国民をも対象にした防災教育の拠点として昨年12月に設立された機関。発足間もないものの、すでに17コースの研修を開講しており、この数カ月間で全国に6つの分校も設立した。カリキュラムの整備などは進んでいるものの、指導者育成、カリキュラム内容強化など課題も多い。タイの災害対応・消防分野の知見・経験はまだ浅いため、内務省防災局の災害対応能力強化、同アカデミーのレベルアップのためのアドバイザーとして、JICAは9月から短期専門家1名を派遣している。

防災アカデミーでは、津波のみならず近年頻発している洪水や土砂災害に対応できる救助隊を全国レベルで創設・強化していこうと、その教育・訓練体制の確立を最重要課題にしている。今回派遣される専門家は、救助隊訓練指導者としてタイ全国から選抜された24名の優秀な隊員に対して、実際の災害場面を想定し、応急はしごやクレーンなど救助資機材を使った訓練を通じた指導を行う。

タイ防災アカデミーでの救急救助技術の主なスケジュール (変更の可能性もあります)

11/29 タイ・バンコクへ移動
11/30-12/5 タイ防災アカデミーで技術指導準備
12/6−10 座学と訓練(応急はしごやレスキューツールの取り扱いおよび救出方法の訓練など
12/12−17 訓練(水難訓練、はしごクレーンによる救出法など)
12/19 プーケットへ移動
12/20-24 訓練(津波災害対応訓練の準備:演習内容、方法、準備資機材、人員確認、演習説明、必要訓練の決定、と各パートによる部分訓練、救助演習準備)
12/25 演習(津波災害1周年式典における救助演習)
12/26 資機材撤収
12/27 帰国へ