プレスリリース

緒方理事長インド出張の概要

2007年03月30日

独立行政法人国際協力機構(JICA)の緒方理事長は、3月7日から16日までインドを訪問した。
JICAプロジェクト及び2008年にJICAと一部統合が予定される国際協力銀行(JBIC)の円借款プロジェクト、及びIT企業などを視察した。また、アブドゥル・カラム大統領、ソニア・ガンジー国民会議派総裁(インディラ・ガンジー財団理事長)、財務大臣、工業担当国務大臣、国家計画委員会副委員長と会談し、インドの開発計画と今後の協力の方向性について協議した。

(1)政府要人との会談
大統領をはじめ政府要人との会談では、インド側より日本の援助に対する謝意が述べられるとともに、経済成長を促進させるための道路、鉄道、通信などのインフラ整備、農業技術改善、製造業分野の重要性に加え、保健、教育、環境など社会開発分野、及び貧困削減に向けた強い関心が表明された。


(2)協力案件視察等
デリー市では最新設備を使った地下鉄などインフラ整備が進みつつあり、バンガロールでは世界的なIT企業群を軸に経済成長が進んでいる。一方、都市部では下水による河川の水質悪化、地方農村部では脆弱な教育体制や無医村など基本インフラの不足が見られ、富と貧困が混在している現状を視察した。

JICAが2002年8月からカルナタカ州を拠点として南部3州で実施している養蚕普及強化プロジェクトでは、日本の経験を基に開発した二化性養蚕の技術が普及し裾野産業も育成され、農家の生計向上や雇用の促進に貢献していることが確認できた。

また、JBICによる上下水道整備では、地元NGOを活用し、スラム住民の生活環境改善に取り組むなどJICAが重視してきた社会開発的側面を取り込んだ協力も実施されている。統合後は、資金協力と技術協力両事業の優れた点を連携させ、援助の相乗効果を一層高めていく可能性について手応えを得た。

*問い合わせ先:JICA広報室(03−5352−5058)