プレスリリース

パキスタン地震:ムザファラバードで女子校を再建

4月7日 現地で引き渡し式

2007年04月04日

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テントの教室で学ぶ女子学生

4月7日(土)、独立行政法人 国際協力機構(JICA)は、1年半前の震災で被害を受けたパキスタン・カシミール地方のムザファラバードで、耐震構造の女子校をパキスタン政府に引き渡す。当日、現地で行われる予定の引き渡し式には、日本側から小島誠二特命全権大使のほか、当機構から畠中篤副理事長が出席する。

カシミール地方の行政、商業の中心都市であるムザファラバードは、2005年10月8日に発生したパキスタン北部地震の震源地に近いこともあり、壊滅的な被害を受けた。JICAは、災害に強い都市作りを目指した「ムザファラバード復旧・復興計画策定調査」を実施し、2016年を計画目標年とした短・中期的な復旧・復興の基本計画策定を支援し、並行して住民組織による瓦礫撤去や地滑りの監視・警戒・避難体制づくりなど市民生活の早期復旧・復興に結びつく事業を緊急リハビリ事業として実施してきた。今回、引き渡されるサティー・バーグ女子校の再建もその一環である。

ムザファラバード市内では、地震により多くの学校が全壊または半壊の被害を受けた。特に、地震発生時刻が学校の始業後であったため、多くの犠牲を出した。震災後、男子校についてはプレハブなどの仮設校舎の建設が進んだが、女子校はテントでの授業を余儀なくされており(写真上)、早期の復旧をパキスタン政府から要請されていた。

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生徒たちを待つ新校舎

これを受け、JICAは2006年9月から2007年3月にかけて同校の校舎再建に取り組んだ。耐震設計・施工のモデルとして完成した校舎は、震災後市内で初めて再建された恒久教育施設であり(写真右)、災害時に生徒を守り、地域住民の避難場所となる機能を持たせた。また、これまでパキスタンでは防災教育がほとんどなされておらず、自然災害や防災についての基本的な知識が非常に少ないことも被害拡大の一因となったことから、阪神大震災の知見を生かした教材作成や教師を対象にした実習、モデル授業の実施など、同校を拠点にした防災教育普及の協力も行った。

新校舎はユニバーサルデザインも取り入れたコンクリート造りの平屋建てで、10教室と職員室、実験室、コンピュータールームなどをもつ。日本の小学校1年生から高校1年生にあたる女子生徒300人がここで学ぶ予定になっている。