プレスリリース

インドネシア・ジャワ島中部地震復興支援—この1年の活動—

2007年05月25日

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診療所を訪れた、バナナの皮で骨折を固定した患者

インドネシア・ジャワ島中部のジョグジャカルタ特別州で大地震が発生してから5月27日で1年を迎える。震源地であるバントゥール県を中心に約14万戸の家屋の崩壊、死者5,700人以上、負傷者36,000人以上の甚大な被害に対し、JICAはインドネシア政府、地元NGO、大学、地元の人々とともに、災害後の緊急支援・救援活動の段階から復旧・復興支援へと切れ目のない支援を行ってきた。今後はインドネシア政府が行う復興事業を手助けするかたちで支援を続けていく方針だ。

■国際緊急援助隊医療チーム派遣(2006年5月28日〜6月10日)
2006年5月28日、外務省、JICA、医療関係者からなる7名の調査チームを派遣。5月29日から6月10日まで、医療チーム計19名を派遣。バントゥール県で診療所を設営し、震災直後の外傷の手当てから、精神面のケアまで、計1,211名の診療を行った。

■緊急援助物資の供与
6人用テント100張、スリーピングパッド 1,500枚、毛布2,000枚など、約2000万円相当の援助物資を供与。5月31日に引き渡した。

■復旧復興支援ニーズアセスメント調査団を派遣(6月5日〜18日)
12名を派遣。被災地の現況、インドネシア側関係機関の対応、他ドナーの支援状況などを調査し、ニーズを把握、復旧・復興支援の枠組みを検討した。インドネシア側関係機関に対し、二次災害防止に関する提言も行った。

■復興計画の策定(2006年8月〜2007年3月)
インドネシアから7月に要請を受け、技術協力プロジェクト「ジャワ島中部地震災害復興支援」を実施。(詳しくは本文をご参照ください。)

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建物を再建する住民

■公共施設の復旧・整備(2006年7月〜)
日本政府は、復興支援無償として中学校や地域保健所の再建、診療機器・備品の供与を行った。これを補完するかたちでJICAは実施中の技術協力プロジェクト「前期中等理数科教員研修強化計画」の中で、小中学校の簡易修復、備品供与、活動再生プラン策定などを行った。

■コミュニティ再建(2006年7月〜)
NGOを活用し草の根レベルで住民を直接支援する「コミュニティ・エンパワメント・プログラム(CEP)」では、耐震住宅情報の提供、出張診療、児童のトラウマケアやコミュニティベースの教育支援、水・衛生の復旧、地場産業の再生など8つのプロジェクトを行った。被災地にあるガジャマダ大学がNGOとして様々な分野で活躍した。

■防災(2006年8月〜)
実施中の技術協力プロジェクト「アセアン工学系高等教育ネットワーク」「ガジャマダ大学産学地連携総合計画」の活動に復興支援を追加し、住宅・公共施設再建を技術的に支援する耐震性の評価、地域・コミュニティーレベルでの防災用ハザードマップ作成などを行った。

■ボランティア派遣(2006年9月〜)
2006年9月から3回に分けて、看護師、栄養士、プログラムオフィサー、体育、青少年活動、理学療法士、ソーシャルワーカー、手工芸の職種で計11名の青年海外協力隊をバントゥール県に派遣した。(詳細は本文をご参照ください。)