プレスリリース

ジャワ島中部地震から1年−隊員の活動と地震に強い住宅再建への支援

2007年05月25日

【写真】

被災した人を訪ねてケアする青年海外協力隊員

■震災後のケアを担うボランティアの活動

震災後は長期にわたり肉体的・精神的な後遺症に悩む人々がいる。JICAはこのような人々のケアのため、2006年9月から青年海外協力隊をバントゥール県に派遣し、その活動は現地でも高く評価されている。被災により突然障害者となった人やその家族、周辺住民に対する社会復帰の支援、訪問看護のフォロー、児童の心のケアのためのスポーツイベントの企画運営、スポーツの実技指導、手工芸の技術指導および製品の販売支援を行っている。

■災害を繰り返さない建物を

復興支援の中でももっとも重要視されたのは、再建時に脆弱な建物をつくらないことだった。そのために、日本の耐震技術ノウハウを盛り込んだ住宅再建に必要な基準を提供、建築確認申請プロセスの構築を行った。CEP事業で設置された技術支援センター「POSYANIS」は、ガジャマダ大学の建築の専門家、エンジニア、測地・地質学の専門家などが再建のアドバイスをするもの。当初設置された3ヵ所で短期間のうちに1000件以上の建築申請が行われるなど成果をあげたことから、県内全17郡に設置された。郡単位の建築確認申請メカニズムと再建住宅の基準は、県知事令に組み込まれた。ジョグジャカルタ特別州・公共事業局は、バントゥール県のみならず他3県1市にも同様の建築行政システムを普及させようとしている。