プレスリリース

国総研セミナー 「保健システムとミレニアム開発目標」

12月14日(金) MDGs達成に向けた保健システム強化を考える

2007年12月04日

多くの開発途上国がHIV/エイズや結核などの感染症や、高い妊産婦死亡率などによる脅威にさらされている。国際社会は、これらを解決するため、ミレニアム開発目標(MDGs)の中で保健分野の目標(注1)を設定し、世界エイズ・結核・マラリア基金(GFATM)や世界ワクチン免疫同盟(GAVI)など、開発途上国に対し大規模な資金投入を行ってきた。

しかし、アフリカなどの低所得国の多くでは2015年までの達成が危ぶまれている。その理由のひとつとして、途上国側にそれらを吸収して計画的に事業を行うための保健システム(注2)の基盤が弱い現状があることが指摘されている。このような状況のもと、世界の援助界において、MDGsを初めとする保健医療分野の課題を解決するためには保健システムの強化が不可欠であるとの認識が広がりつつある。

セミナーでは、WHOの新戦略“Everybody’s Business ‐ Strengthening health systems to improve health outcomes”を監修したフィリダ・トラビス氏(WHO本部保健政策・開発・サービス部 保健システムアドバイザー)、アフリカやアジアで豊富な現場経験(難民キャンプなど含む)があるディーン・シュエイ氏(WHO西太平洋地域事務局保健サービス課 保健サービス開発地域アドバイザー)、また、アフリカで保健行政官の育成等を中心とした地域保健強化の経験を持つ杉下智彦氏(JICA国際協力専門員)の3名を基調報告者とし、WHOの新戦略を概観したうえで、MDGsの達成にも貢献する保健システム強化のあり方や、それを実現するための効果的な援助のあり方などについて、報告者の現場経験をもとに議論を行う。

(注1) 7つのターゲットのうち、保健に関するものは次の3つ:ターゲット5:2015年までに5歳児未満の死亡率を1990年の水準の3分の1に削減する;ターゲット6:2015年までに妊産婦の死亡率を1990年の水準の4分の1に削減する;ターゲット7:HIV/エイズの蔓延を2015年までに食い止め、その後減少させる。
(注2) 健康の回復、維持、増進を目的とするすべての活動を含み、健康の向上のみならず、病気による経済的な負担から守り人々の尊厳を持って対処するもの。

【日  時】2007年12月14日(金) 16:00〜19:00  開場 15:30
【場  所】JICA国際協力総合研修所 国際会議場
(東京都新宿区市谷本村町10-5 TEL:03-3269-2911)
日英/英日の同時通訳付き。
【申し込み】氏名(ふりがな)、所属先、電話番号を明記し、下記の申込先までメールまたは
FAXにてご連絡ください。定員に達し次第締め切ります。
【申込先】(財)日本国際協力センター(JICE) プロジェクト支援部 市谷業務室
tel: 03-3269-2449 fax:03-3269-2421 e-mail: ificseminar2@jice.org 担当:水澤/稲垣
→次ページにプログラム

<プログラム予定> ※日・英 同時通訳付

16:00〜16:15 開会の辞
16:15〜16:30 基調報告1:杉下 智彦国際協力専門員
「JICAの経験と今後の展望:現場からMDGs達成に向けた保健システム強化」
16:30〜17:15 基調報告2:フィリダ・トラビス氏
「WHOの新戦略“Everybody’s Business”とMDGs」
17:15〜17:30   〜休憩〜
17:30〜18:00  基調報告3:ディーン・シュエイ氏
「持続可能な保健システムに貢献する保健プロジェクトの形成と実施の経験と課題」
18:00-18:40 フロアとの意見交換
18:40-18:50 まとめ
18:50-19:00 閉会の辞