プレスリリース

カンボジア初の全戸数を対象とした国勢調査にJICAが協力

〜9月3日、速報値発表

2008年09月17日

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速報結果を公表するカンボジア副首相のサー・ケン閣下

2008年9月3日、10年ぶりとなるカンボジアの国勢調査(人口センサス:Population Census)の速報値が発表された。

国際協力機構(JICA)は、「政府統計能力向上計画フェーズ2(注1)」を通じて、2007年4月からカンボジア計画省統計局に政府統計分野の専門家を派遣し、国勢調査の計画設計段階から、実施、集計・分析、及び結果提供に至る各プロセスに対する技術指導を行ったり、統計分野の青年海外協力隊員を統計局へ派遣したりして、国勢調査の円滑な実施を支援(注2)している。

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実地調査中の調査員。今回の人口センサスには約3万人のカンボジア人調査員が動員された

今回の国勢調査では、ミレニアム開発目標(MDGs)で掲げられた指標に対応した調査項目を設け、10年前の国勢調査では治安の問題により困難だった国内全域での調査を行ったことから、路上生活者も含めて全戸調査をもとにした「信頼性が高く効果的な統計データ」の提供が可能となった。

速報値では、全人口が13,388,910人(1998年:11,437,656人)であること、過去の内戦の結果生じた性比(女性100人に対する男性の人口比)の低さは未だ顕著ながら、徐々に解消の兆しが見られつつあること(2008年:94.2、1998年:93.0)、一部地域への人口偏在が見られつつあること等が確認された。

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実地調査を視察する計画大臣

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政府統計能力向上計画フェーズ2による実地調査の技術指導とモニタリングの様子

今回の速報結果に引き続き、来年公表予定の確報結果及び詳細結果では、カンボジア初の全戸調査に即した妊産婦死亡率や、より精緻な国内の小地域統計が発表される予定である。こうした正確な社会経済状況を理解するための基礎情報が整備されることで、同国の復興と再建の状況、MDGsの達成に向けた今後の課題が明らかになり、カンボジア政府と援助ドナーが一丸となって、さらなる発展のための国づくりが展開されることが期待される。

(注1)総務省統計局や民間技術者から構成される官民連携体制のもと行われている技術協力プロジェクト
(注2)日本政府のノンプロジェクト無償資金協力の見返り資金を活用したり、ドイツ政府、国連人口基金など他国・国際機関とも連携