重症急性呼吸器症候群(SARS)関連情報

中国・重症急性呼吸器症候群(SARS)対策支援 医療機材の中国衛生部への引渡し

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5月3日に到着した第1便。

日本政府は、中国の重症急性呼吸器症候群(SARS)対策支援のため、国際協力事業団 (JICA)を通じ、約2億500万円(輸送費等込)の医療機材の供与を決定しましたが、その第1陣の機材が、5月3日から7日の間に相次いで北京に到着しました。

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到着した機材の一部。マスク、防護スーツなどの個人防護服。

今回輸送された第1陣の機材は、中国SARS対策に対する海外援助として到着したはじめてのものです。防護スーツ、帽子、手袋、マスク等の個人防護装備、抗インフルエンザウイルス剤、検体運搬用容器、試験管等の機材、デジタル式体温計、抗菌性手洗い用石鹸、基礎的緊急キットなど28品目、金額にして約15万ドル相当となります。JICAは、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(WPRO)を通じ緊急 に調達可能な機材から調達し順次北京への輸送を行いました。

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機材目録の引渡しの後、衛生部企画財務司張処長よりJICA中国事務所櫻田所長に、機材受領書が手渡された。

5月8日、中国衛生部において、日本が供与する医療機材の引渡し式が開催され、在中国日本大使館目賀田周一郎公使からは、本機材供与により中国政府がSARS問題に迅速かつ的確に対処し、関連する問題が早期に克服されることを期待する旨が述べられました。また、JICA中国事務所櫻田幸久所長から中国衛生部財務計画司張処長に機材目録が手渡されました。

中国のSARS感染者数は、5月8日発表で計4698人。北京においても毎日平均100名のペースで感染者が増加しており、北京周辺の山西、内モンゴル、天津、河北などでも患者数が徐々に増加しています。医療設備が十分整備されていない農村部への感染拡大も懸念されており、世界保健機関(WHO)事務局長も、「中国については、まだピークを超えていない」という見解を述べているように、まだまだ中国のSARSは予断を許さぬ状況です。

このような状況の中に到着した日本が供与した医療機材は、まさに「時機を得た」供与であり、中国側からも「最も必要な時期に日本の支援がえられた」「外国からの援助では日本がはじめて」と、日本政府、JICA、WHOに対し謝意が述べられました。これら機材は、今後、感染の拡大が著しい北京を中心に配布される予定です。

機材引渡し式には、SARSへの関心の高さからか、日系マスコミ10社が取材に参加しており、引渡し式の模様は、即日にインターネットや新聞、テレビのニュースで報道されました。

以上(JICA中国事務所)