CDIS成果3 本邦研修を実施

2013年12月11日

CDIS成果3は、研究と普及の連携を目的としています。2013年11月には、普及員と研究員を日本に招聘して、「農業普及の優良事例および農業普及と試験研究の連携」をテーマとした本邦研修を実施しました。

研修は、11月12日から11月28日までの17日間に亘って実施され、県や郡から派遣された普及員11人、農業灌漑牧畜省(MAIL)普及総局の職員2人、バダンバグ農業試験場長の計14人がアフガニスタンから参加した他、現在PEACEプログラムによって日本に留学中の2人の研究局職員が参加しました。
研修は、農業試験研究や農業改良普及の役割はもちろんのこと、日本の農業・農政から農家調査手法まで、幅広く座学と視察を組み合わせたカリキュラムとしました。視察では千葉県を訪問し、農業改良普及を担当する担い手支援課、農林総合研究センター、農業事務所(普及センター)のほか、民間の野菜育種研究所、野菜農家や農業協同組合など、さまざまな視点から農業普及と試験研究の役割を考えるものとしました。

研修員からは、

 *研究と普及の連携のさまざまな形を知ることができた
 *日本の戦後の農業復興に、普及、研究、農家が連携して貢献したことがわかった
 *生産だけでなく流通販売を視野に入れた研究・普及が重要だと学んだ
 *普及員と研究員がお互いに理解し合い、お互いを尊重する姿勢が印象的だった

といった声が聞かれました。
研修の最後には、それぞれの参加者がアクションプランを作成して発表しました。例えば、グループAの発表では、目標を「具体的な活動を通じて、普及・研究・農家の連携を強化する」とし、次の活動を行うことが表明されました。

活動1:本研修の成果を関係者に発表、今後の活動方針を検討するワークショップの開催
活動2:MAIL幹部と本研修成果を共有し、研究と普及の連携モデルを政策へ反映させるよう提言
活動3:展示圃場を各地で整備。準備段階から研究、普及、農家が参加する。
 ・研究は、単収の増加および収入の増加につながる品種を研究、選定する
 ・普及は、研究成果を農家に提供する
活動4:フィールドデーなどを活用し、活動3の成果を広く普及
活動5:研究分野および普及分野の人材育成(技術力、知識の強化)

これらの活動によって、

(1)普及・研究・農家がお互いに協力する力が向上する
(2)普及・研究・農家の信頼関係が構築、強化される
(3)普及・研究・農家による参加型の活動形態が定着・普及する
(4)普及・研究・農家の能力が向上する

ことを期待する、としました。

報告会に参加した講師からは、「実際に行動に移すことが大事」、「限られた資源を展示圃場に集中させ、実現させて欲しい」、「研究から普及に伝達し、それを普及から農家に伝達するという流れでは、時間的ロスと思い違いが生じる。フラットな立場での三者の役割を検討し、現場で実践してみて欲しい」といったコメントがありました。

研修のテーマである農業普及と試験研究の連携のあり方について、研究と普及それぞれのバックグラウンドを持つ参加者が一緒になって学び、議論する姿が見られる研修となりました。来年度も同様の研修を実施する予定です。

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農業改良普及員の案内でトマト農家を訪問。研修では終始熱心にメモを取っていた。

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卸売市場の仕組みも学んだ。

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研修成果としてアクションプランを発表。