CDIS成果3 農業研究管理サイクル研修を実施

2015年10月29日

CDIS成果3ではこれまで、農業研究と普及の連携を目指して、郡農業普及員が行う普及活動を支援するとともに、普及員と研究部門の参加するC/P会議や研修会を開催して両部門の交流を図ってきました。第3年次は、普及に関する活動を切り離し、農業研究に焦点を当てて、農業研究部門の強化に取り組むこととなりました。
農業研究部門の強化には、個々の研究員の試験研究実施能力の向上とともに、(1)研究成果を報告書や論文をとりまとめ、成果を発表する、(2)発表や報告に対する普及部門等の反応を整理・評価し、次の研究テーマ等に反映する、(3)各局で設定された研究テーマに沿って試験計画を立て、(4)計画に沿って試験研究を進めるといった一連の研究サイクルを定着させる事が重要です。
そこで、農業研究総局幹部6名を日本へ招聘し、9月27日〜10月10日の2週間にわたって、「農業研究管理サイクル」をテーマとした国別研修を実施しました。
本研修では、アフガニスタン農業灌漑牧畜省の実施する農業研究活動に、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)を導入することを目的としています。特にCheckの活動に相当するARM(Annual Review Meeting)の検討には多くの時間を割き、どうしたら自分たちの試験研究活動にPDCAサイクルを導入することができるか考えました。また、農業研究総局の組織強化にとってもPDCAサイクルの研究への導入が重要であることを学び、どうしたら研究総局全体の組織強化に貢献できるか、研修員なりの活動実施計画を検討しました。
アフガニスタンの治安情勢はなかなか改善が見られず、専門家が現地で活動することが難しい状況が続いています。今回研修に参加した幹部職員は、CDISプロジェクト成果3が目的とする研究総局の幹部職員のうち、特にプロジェクトが人材育成面で支援を強化したいと考えている応用研究局、土壌局と応用研究局の計画部、豆類工芸作物部、作物保護部および灌漑部の長であり、プロジェクト推進のためのフォーカルポイントとなるべき方々です。日本人専門家にとっては、仮に現地に行けることがあっても、非常に限られたものである上、現地滞在期間は短く、これらの方々とじっくり話し合いのできる場を設けるのは容易でありません。そのため、本邦研修は、プロジェクト活動にとってもまさに貴重な機会です。
Job Reportの発表やアクションプラン作成・発表の機会を活用して日本人専門家と意見交換を行ったり、質疑応答を繰り返したり、密度の濃い2週間を過ごしました。
帰国後、ARMの開催や各研究部の研究能力向上のための活動を加速させていくことを、研修員と日本人専門家双方が約束し合って、帰国の途につきました。

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横浜市立大学にてSATREPSプロジェクトの今後を協議

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JICA本部での意見交換

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農林水産省農林水産技術会議事務局において、アフガニスタン・日本両国の経験を共有

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今後の改革について討議