動物の新型コロナウイルス感染状況調査活動

2020年10月26日

コンゴ民主共和国においても2020年3月10日に第1例目の新型コロナウイルス感染者が確定され、3月24日には緊急事態宣言が発出され、国境が封鎖されました。新型コロナウイルス感染はこれまで首都キンシャサ特別州を中心に全26州中21州に拡大し、11,191人が感染、305人の死亡が確認されています(10月26日時点)。
このような状況の中、動物から人へ、人から動物へ伝播可能な人獣共通感染症の疫学に関する研究を行うSATREPSプロジェクトでは、新型コロナウイルスのコンゴ民主共和国内における人から動物への感染について状況を把握するため、2020年8月20日から26日間、キンシャサ特別州にて、動物の新型コロナウイルス感染状況についての調査を行いました。
この調査はキンシャサの中央獣医学研究所が中心となり、漁業・畜産省、環境持続可能開発省、コンゴ民自然保護研究所(ICCN)、国立教育大学も参加して実施されました。調査では約500の検体を動物園、住民宅、食肉市場等の様々な場所の動物から採取し、現在分析を行っています。

新型コロナウイルスの動物への感染についてはまだ詳細が明らかになっていない状況ですが、コンゴ民主共和国での活動は、新たな感染経路を確認するとともに、調査を通じて検査を担う人材の育成にもつながり、大変重要で意義のある活動であると考えています。

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】