ヒトおよび動物における新型コロナウイルス感染状況調査活動

2021年6月17日

コンゴ民主共和国においては2020年3月10日に1例目の新型コロナウイルス感染者が首都キンシャサで確認されてから、現在までに全26州中、23州に感染が拡大しています。2021年6月3日には第三波流行を政府が正式に発表し、2020年12月から発令されている夜間外出禁止令も解除できない状況が続いています。

動物からヒトへ、ヒトから動物へ伝播可能な人獣共通感染症の疫学に関する研究を行うSATREPSプロジェクトでは、新型コロナウイルスも研究対象としています。コンゴ民主共和国の動物における新型コロナウイルス感染状況を把握するため、中央獣医学研究所(LABOVET)を中心に1回目の疫学調査をキンシャサ特別州にて実施し、約550の動物から検体を採取しました(2020年8月下旬~10月上旬)。また、2021年2月25日からは、LABOVETを筆頭に国立生物医学研究所(INRB)と国立教育大学も参加して約1か月におよぶ第2回目の調査を実施しました。今回は動物だけではなく、動物を飼育している人々も調査対象とし、キンシャサ特別州およびコンゴセントラル州において1,938個体の動物および158名から検体を採取しました。すでにINRBによりヒト検体の解析が開始されています。

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