プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)水産資源管理、水産物の取扱い及び流通(セントルシア)、水産物の取扱い及び流通に関する水産開発アドバイザー(セントビンセント)、水産物の取扱い及び流通(グレナダ)
(英)Fishery Resouces Management, Fish handling and Distribution (St. Lucia), FisheryDevelopment Advisor in Fish Handling and Marketing (St. Vincent), Expert in thefield of Fish Handling Technology(Grenada)

対象国名

北米・中南米地域, セントルシア、セントビンセント、グレナダ

署名日(実施合意)

2009年4月1日

協力期間

2009年10月23日から2011年10月22日

相手国機関名

(和)農業・国土・漁業・林業省 水産局(セントルシア)
(英)Ministry for Agriculture, Lands, Fisheries and Forestry, Fisheries Division(St.Lucia)

背景

セントルシア、セントビンセント、グレナダは、各国とも国土、人口、経済規模が小さく、新規産業の育成が困難である。経済は輸出品目が少なく輸出先が限定されている上に、エネルギーや資本も外国に大きく依存している。さらにハリケーンや大雨等の自然災害も多く自然環境にも問題を抱えており、これらの問題点から貧富の差が顕著な国々である。

このような脆弱性を抱えるカリブ諸国において、水産業は各国経済や域内経済の多角化に貢献すること、貧困層に収入をもたらす可能性が高いこと等の理由から、持続的な開発に大きな期待が寄せられている重要な産業である。

我が国は、各国に対し無償資金協力による水産施設・設備等のインフラ開発、水産アドバイザー派遣による技術協力を実施してきており、各国の水産業の発展に貢献してきた。その結果、無償資金協力により建設されたインフラの効果的な活用による漁獲物の適切な取扱い技術の認識、地元漁民によるコミュニティレベルでの漁獲物販売イベントの開催、等の成果が発現してきている。

一方で、国内の水産物流通ルートが十分に確立されておらず、地元消費が多いこと、漁獲物の適切な取扱い技術は認識されているが、実践には至っていないこと等の問題が残されており、併せて近年の課題として、各国沿岸域における過度の漁獲圧力に起因する水産資源の枯渇が上げられ、未利用資源の開発、活用が求められている。

これらの状況を改善するために、セントルシアからは「水産資源管理、水産物の取扱い及び流通」、セントビンセントからは「水産物の取扱い及び流通に関する水産開発アドバイザー」、グレナダからは「水産物の取扱い及び流通」をタイトルとする個別専門家の派遣要請がなされ、各国水産局に対し、指導、助言を行い各国の水産業における問題解決に資する専門家の派遣を行うこととなった。

上位目標

セントルシア、セントビンセント、グレナダの各国において、持続的な水産業が推進される。

プロジェクト目標

セントルシア、セントビンセント、グレナダの各国において、各国の水産業関係者の水産業に関する政策策定能力、計画立案、実施能力が向上する。

成果

【セントルシア】「水産資源管理、水産物の取扱い及び流通」

(1)未利用水産資源の開発がなされ、未利用水産資源の加工技術、流通体制が整備される。

(2)水産資源の持続的利用を実現するための活動が実施される。

(3)食料安全保障の概念に基づいた水産物の国内流通体制が整備される。

【セントビンセント】「水産物の取扱い及び流通に関する水産開発アドバイザー」

(1)海外市場(EU・USA等)への水産物輸出体制が整備される。

(2)延縄漁業が導入される。

【グレナダ】「水産物の取扱い及び流通」

(1)米国への水産物輸出体制が整備される。

(2)HACCP及びISOの導入に向けた取り組みが実施される。

(3)未利用水産資源の開発がなされ、未利用水産資源の加工技術、流通体制が整備される。

活動

【セントルシア】「水産資源管理、水産物の取扱い及び流通」

(1)-1 活用の可能性のある未利用資源を検討し、特定する。

(1)-2 未利用資源に対し付加価値のある加工技術を検討し、導入する。

(1)-3 未利用資源加工品の国内市場開拓に向けた検討を行い、流通体制の整備を行う。

(2)-1 水産資源の持続的利用に関する知見を水産業関係者へ普及させる。

(2)-2 水産資源の持続的利用に向けた活動を検討、実施する。

(3)-1 食料安全保障の概念を水産業関係者へ普及させる。

(3)-2 食料安全保障の概念に基づいた国内流通体制を検討し、整備する。

【セントビンセント】「水産物の取扱い及び流通に関する水産開発アドバイザー」

(1)-1 海外市場(EU・USA等)への水産物輸出体制構築に向けた検討を行う。

(1)-2 検討結果に基づいた体制整備を実施する。

(2)-1 水産局の職員や漁業従事者に対し、延縄漁業の知識を導入する。

(2)-2 水産局の職員や漁業従事者に対し、延縄漁業の技術を習得するための取り組みを行う。

(2)-3 延縄漁業の実践に向けた体制を検討、実施する。

【グレナダ】「水産物の取扱い及び流通」

(1)-1 米国への水産物輸出体制構築に向けた検討を行う。

(1)-2 検討結果に基づいた体制整備を実施する。

(2)-1 HACCP及びISOの概念を水産業関係者へ普及させる。

(2)-2 HACCP及びISOの概念の導入を検討し、実施する。

(3)-1 活用の可能性のある未利用資源を検討し、特定する。

(3)-2 未利用資源に対し付加価値のある加工技術を検討し、導入を行う。

(3)-3 未利用資源加工品の国内市場開拓に向けた検討を行い、流通体制の整備を行う。

【各国共通】

(1)-1 無償資金協力で整備された既存の水産関連施設の効果的な利用方法を検討し、実施する。

(1)-2 無償資金協力で整備された水産関連施設の活動体制を検討し、整備する。

(2)-1 水産無償案件に関する調査、実施及び、現在実施中の開発調査の円滑な実施に向けた支援を行う。

投入

日本側投入

  • 長期専門家(1名)派遣 24MM
  • 長期専門家の活動に必要となる携行機材
  • 長期専門家の活動に必要となる在外事業強化経費

相手国側投入

  • カウンターパートの配置
  • 専門家の執務スペース(セントルシア)