「カリブ地域における漁業共同管理ガイドライン」の作成に向けた域内研修の開催

2017年7月15日

プロジェクト終盤に差し掛かり、これまでの取り組みの集大成として、「カリブ地域における漁業共同管理ガイドライン」を作成しています。このガイドラインには、プロジェクト活動を通じて得られた経験や知見に基づき、プロジェクト終了後の域内における漁業共同管理の継続や展開に向けた提言や手順を盛り込んでいきます。
7月11日から13日にかけて、アンティグア・バーブーダ水産局へ各国の関係者を招集し、ガイドラインの作成に向けた域内研修を実施しました。また、域内の漁業管理に精通している、プロジェクトの協力機関であるフロリダ大学のシドマン博士らにも、講師として参加してもらいました。
本研修の冒頭、アップルトン・アンティグア・バーブーダ水産局長より、カリブ地域の特性を反映しつつ、実用性の高いガイドラインを作成していくよう提言がありました。我々専門家も同様に、将来的にきちんと使われるものを、関係者とともに作り上げていきたいと考えています。
研修では、各国の水産局員によるプロジェクトの活動や成果、課題等に関する発表や質疑応答、また、専門家やシドマン博士らによる演習を繰り返し行いました。その結果、各国より漁業共同管理に係る多くの貴重な情報を収集できたため、それを基にガイドラインの作成に着手しています。
今後、各国の水産局との間で修正を重ね、11月末のCARIFICO-CRFM広域セミナーにおいてガイドラインの最終版を発表する予定です。当面は、“使えるガイドライン”をキーワードに作業に励んでいきます。

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アップルトン水産局長による冒頭のご挨拶。

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フロリダ大学のシドマン博士による実習。

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研修の様子。各国水産局からの発表や議論を繰り返し行いました。

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6か国からの参加者による集合写真。