火山防災週間イベントを実施しました。

2017年6月12日

6月6日から8日にかけ、1917年のサンサルバドル火山噴火100年にあわせ、「火山防災週間」のイベントが開催されました。イベントには延べ760名が参加すると共に、メディアによる新聞記事掲載、Twitter、テレビ局による取材など、マスメディアを活用した火山防災の周知及びJICA事業の広報も同時に実施することができました。
5月31日のマスメディアを対象としたプレスカンファレンスに始まり、6月6日は中学生(328名)を対象としたフォーラム(エルサルバドル大学火山専門家によるミニ講義、災害時の対応についての説明も併せて実施)及び地方自治体や一般企業に出向いて防災能力の点検を行う「Día de Verificación」(7市役所関係者108名及び60家族が参加)、6月7日はグアテマラのパカヤ火山の住民と、サンサルバドル火山周辺の住民を集めた住民同士の経験交流会(170名)を開催し、BOSAIプロジェクトから伊良部専門家が講師として参加しました。6月8日は中米防災センター(CEPREDENAC)事務局長、エルサルバドル、ニカラグア及びグアテマラの3ヶ国の市民防災局長やエルサルバドルの市民防災システムを構成する赤十字、警察、政府関係者なども参加し、パネルフォーラムが実施されました(156名参加)。
この一連のイベントはマスコミでも多く取り扱われ、現在は活動を休止しているものの首都近郊に位置するサンサルバドル火山が活火山であること、また同火山がもつ脅威について、多くの国民に伝達するきっかけとなりました。
今回のイベントにはCEPREDENAC事務局長をはじめ、各国市民防災局長や大学研究者などの防災分野における主要アクターが参加しましたが、開会や閉会の挨拶メッセージ、プレゼンテーション、パネリストコメントなど多くの場面において「仙台防災枠組2015〜2030」への更なるコミットメントの重要性について頻繁に言及され、同枠組みが中米の地域レベル及び各国レベルにおける防災取り組みの原則として位置づけられていることを強く印象付けました。

プレスカンファレンス

【画像】

質疑応答

【画像】

JICA防災分野の協力プレゼンテーション

【画像】

DGPCホルヘ長官による火山防災週間の説明

フォーラム

【画像】

グアテマラ・エルサルバドル 火山地域住民の経験交流会

【画像】

開会式

【画像】

グアテマラ住民から火山防災の活動経験共有

【画像】

意見交換の様子

【画像】

意見交換の様子

【画像】

伊良部専門家による火山防災についての講話