中米防災政策(PCGIR)フォーラムが開催されました

2017年8月25日

2017年8月24日と25日の2日間、パナマ市において第4回中米防災政策(PCGIR)フォーラムが開催されました。

中米地域では仙台防災枠組(2015〜2030)の実施のもと、中米防災政策(PCGIR)との調和、この政策の主要軸に沿った各国の防災への取組み強化が推進されています。

中米協力機構(SICA)の傘下で本広域プロジェクト実施機関の一部である中米防災調整センター(CEPREDENAC)は、2010年の本政策策定以降、2011年から隔年で防災政策フォーラムを開催しています。2015年には、3月の仙台防災枠組策定後の6月にエルサルバドルにて第3回会合を開催し、PCGIRと仙台防災枠組との調和の方策について議論がなされました。第4回となる2017年のフォーラム開催に当り、JICAは本プロジェクトを通じて開催への協力を実施し、仙台防災枠組における日本の防災への取組みや知見と経験を共有することで開催効果を高めることができました。

このフォーラムでは、PCGIRの5つの主要軸別に進捗と実施方針、課題や対応についての協議を行うテーブルディスカッションが設けられ、JICAプロジェクト関係者も参加しました。また、翌日の優先度が高いテーマ別のセッションのうち、1)地域防災活動の推進、2)民間セクターの防災への取組みと連携、においてJICA地球環境部とプロジェクトチームがパネリストとなりプレゼンテーションを実施し、日本の防災への取組みや知見と経験について、講義と意見交換を通じて周知することができました。

また、フォーラム開催期間の特設会場にJICAのブースを設け、JICAの防災への取組み、本プロジェクトの概要と活動内容、関連プロジェクトの紹介など、参考資料の配布や動画の放映を行いながら来訪者に対して説明を行いました。

このフォーラムは前日に実施された広域JCC会議と連結開催されたことにより、各国防災責任機関の代表者と調整官、プロジェクトマネージャーが全期間を通じて参加することができました。フォーラムを通じ、JICAおよびプロジェクトは、仙台防災枠組と中米防災政策の調和、またコミュニティ防災推進の中米地域への普及に対して大きく寄与することができました。

フォーラムの最後に主要政策軸ごとの協議結果が発表された後、CEPREDENACおよび刻々防災責任機関から閉会の言葉と開催支援を実施した援助機関への感謝の言葉が述べられ、成功裏にフォーラムの幕が閉じました。

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開幕のセッションでは、Dr. Guillermo Gonzales ニカラグアSINAPRED長官がCEPREDENAC代表として開会挨拶を行いました。

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テーマ別セッションでは、JICAとプロジェクトチームからパネリスト参加してプレゼンテーションを行いました。

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JICA出展ブースは2日間にわたり解放され、JICAの防災への取組み、プロジェクトの活動広報VTRを放映し、資料を展示・配布して多くの来訪者の方に説明することができました。

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フォーラムの最後には、PCGIR主要軸ごとのディスカッション結果が発表され、CEPREDENAC代表からの謝辞とともに二日間のフォーラムは無事に閉幕しました。