コミュニティ雨量観測ネットワークのワークショップが開催されました

2017年9月6日

2017年9月6日、コスタリカにおいてAlajuerita市のコミュニティグループが実践する雨量観測ネットワークの活動報告とコミュニティにおけるリスク分析に係る意見交換のワークショップが開催されました。

2016年12月から2017年の5月にプロジェクトチームが開催した土砂災害対策ワークショップにおいて、コミュニティが行う雨量観測ネットワークの設立とリスク分析について研修が行われました。その研修を経てカウンターパート機関のCNEとAlajuerita市が活動を推進し、自発的にこのワークショップ開催を支援しています。このように自立発展的な活動が展開し、プロジェクトとして大きな進捗と成果を見せています。

コミュニティリーダーを柱とする各コミュニティ住民は観測手法と観測データの記録(表、雨量グラフの作成)に工夫を凝らしています。コミュニティのマッピングやリスク分析も住民主体で実施し、その結果を発表し、課題を共有して活発な意見交換を行いました。ワークショップではCNEより災害対応も重要であるが、仙台防災枠組2015-230が進めるように事前準備・減災への取組みがますます重要になってくる事が伝えられました。

同ワークショップの最後には、CNEとプロジェクト専門家チームで計画を練上げてきた人材育成計画の一環として、同国で初めてのコミュニティ防災リーダが認証されました。試験や実践活動など含め、2016年から実施してきた研修を合計60時間修了した防災リーダの誕生です。今回は、コミュニティから20名がコミュニティ防災リーダとして正式に認定を受けました。

国レベルのCNE、市議会議員を含む市レベル関係者、コミュニティと各レベルが集まるWSを主体的に開催し、その中で研修を経て雨量観測とリスク分析をコミュニティで実践できたことは大きな成果です。今後の複数市への展開と普及に大きく期待が高まるワークショップとなりました。

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各コミュニティのリーダーが簡易雨量計の観測方法と観測結果の取りまとめ方法について報告し、課題を共有した。各コミュニティが熱心に取り組んでいる。

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観測データをからグラフ作成方法について説明するコミュニティ関係者。

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各コミュニティでマッピングとリスク分析が行われそれぞれ工夫した。