コスタリカ第3回合同調整委員会(JCC)会議の開催

2018年9月25日

2018年9月25日、サンホセ市にて、コスタリカ国家災害対策緊急委員会(CNE)、パイロット4市、JICAコスタリカ支所、日本人専門家らとともにコスタリカBOSAIフェーズ2プロジェクトの第3回合同調整委員会(JCC)会議を開催しました。

BOSAIフェーズ2プロジェクトではコミュニティ防災の持続的な普及体制の確立を目指しており、コスタリカでは「市の支援によりBOSAIリーダーの交流会が開催され、優良事例が普及展開される」ことをテーマに掲げて活動を進めています。日本人専門家の活動とともにコスタリカ側の自主的活動が活発に実施された結果、パイロット市において新たなコミュニティ防災委員会が作られ、コミュニティ防災リーダーの育成が進められてきました。

本JCCでは、ドゥグラス・プロジェクトマネージャーからBOSAIプロジェクトの考え方が説明され、研修を通じて約130名のコミュニティ防災リーダーが育成されたこと、今後は普及展開のためのファシリテーター育成などの活動を計画していることが報告されました。

その後、2017年9月から2018年6月までの間に日本人専門家との協力で市防災委員会やコミュニティ住民向けに実施された防災リーダー研修などで計417名の参加があったことについて、研修能力の成果を担当する植松専門家により報告されました。また、CNEから新たなプロジェクトメンバーが加わり、パイロット市との協力の下、今後コスタリカでのコミュニティ防災の普及展開を進めていくことが報告されました。

参加したパイロット市のひとつであるエスカス副市長からは、「防災活動には市の予算が必要だが、コミュニティ防災委員会の強化はとても重要である。プロジェクトとの活動で研修などによるサポートが受けられ、エスカス市にとってプロジェクトの活動はとても重要である」と述べ、プロジェクト活動への期待の大きさを印象づけました。

今後は、プロジェクトで得られてきた成果が活かされることを念頭に、コミュニティ防災委員会がさらに作られ、コミュニティ防災リーダーが持続的に育成されるための普及体制を構築すべく、ファシリーテーターの育成やコミュニティ防災リーダー交流会の開催を計画しています。

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プロジェクトマネージャーによる活動進捗の報告

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植松専門家による研修実施の報告

【画像】コスタリカ第2回合同調整委員会(JCC)会議の参加者