サンティアギート火山地域、パカヤ火山地域における2018年第2回火山防災協議会が開催されました

2018年10月23日

グアテマラのプロジェクト対象地域である二つの火山地域において、2018年第2回目の火山防災協議会が2018年10月に開催され、情報共有・意見交換が行われました。

2018年10月15日にパカヤ火山地域、そして10月23日にサンティアギート火山地域で開催され、日本人専門家チーム、グアテマラ国家防災調整庁(SE-CONRED)、教育省、社会開発省、保健省、農牧省、観光庁、地域開発委員会、警察、消防、市役所、県職員などが参加し、サンティアギート火山地域では約40名、パカヤ火山地域では約25名の出席がありました。

今回は、2017年からグアテマラ国家地震火山気象水文庁(INSIVUMEH)、SE-CONREDそして日本人専門家チームで作成を進めてきた「火山BOSAIマップ」が2018年10月に完成したことをうけ、同マップの紹介と説明、そして一般市民への今後の配布方法についてを主な議題として協議会が開催されました。
協議会では日本人専門家チームから、今回は1000部をA3サイズ両面で印刷したこと、その内約200部を関係者へのサンプルとして配布、残り約800部を1家族に1部ずつ配布する予定であることを協議会メンバーに説明しました。協議会メンバーのうち、参加していた地域開発委員会代表から、委員会が同マップを印刷して配布可能である旨の提案があり、検討していくこととなりました。
また、今後の避難訓練の実施計画、火山噴火警戒レベルと警報伝達、そして火山防災協議会の基本体制整備などについても議題として挙げられ、情報共有・意見交換が行なわれました。

2016年にBOSAIプロジェクトの支援によって始められた同協議会の仕組みは今年で3年目を迎え、毎年2回の開催を維持継続しています。2019年も火山防災関係者間の顔を合わせる場として、また火山防災情報共有の場として、年2回の開催をBOSAIプロジェクトで支援していく予定です。

作成:伊良部 秀輔(長期専門家)

【画像】

パカヤ火山地域火山防災協議会の様子。議事の1つとして、防災機関職員(帰国研修員)がフエゴ火山災害の概要についてを共有した

【画像】

サンティアギート火山地域火山防災協議会の様子。地域開発委員会代表による挨拶。壁には「火山BOSAIマップ」が掲示され、紹介された

【画像】サンティアギート火山地域火山防災協議会の参加者(SE-CONRED支所前にて撮影)