災害に備える「タイムライン計画」を推進しています

2018年11月26日

2018年11月26日、テグシガルパにて第3回ワークショップを実施し、緊急事態対策常設委員会(COPECO)から16名、テグシガルパ市災害委員会(CODEM)から3名、消防団から1名、陸軍から1名の参加の下、迅速な災害対応に資する「タイムライン計画」の改訂作業を行いました。

「タイムライン計画」とは、災害に備えるための防災行動項目を時系列に記載し、「いつ」「だれが」「何をするか」を災害種別に応じて予め定めた行動計画ツールであり、この事前取り決めにより、それぞれ関係機関との調整が容易になるメリットがあります。特にテグシガルパ市では、特有の地形・地質から地滑り等の自然災害が起こりやすい地域となっていること、さらに県レベル・市レベルの連携が効率的に行われてこなかった経緯があり、本ツールに対するホンジュラス国側からの期待は大きくなっています。

当国首都圏では10月、大雨による赤色警報が発せられ防災機関が対応に迫られましたが、第2回ワークショップ(本年7月実施)で策定された「タイムライン計画」がテグシガルパ市役所により活用されました。同市役所によれば「タイムライン計画の活用に困難は認められず、事前準備及び対応時に参考となった。」との意見がありました。

他方、本ツールは当国において新しい試みであることから、試行と振り返りを行いながら継続的に計画内容を検討していく必要があります。そのため、今回の第3回ワークショップでは10月の経験を検証しながら「タイムライン計画」の改訂作業が行われ、実りの多い一日となりました。

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ディスカッションの様子

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第3回ワークショップの参加者

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大雨の経験を基に計画内容を一つ一つ検証しました