CD-SINAPREDとINETER合同の津波ハザードマップ作成ワークショップが開催されました

2019年3月26日

2019年3月26日、ニカラグア国家災害管理・防災システム局(CD-SINAPRED)の津波ハザードマップ作成担当者並びに、地震・津波の観測・警報発信を担う技術官庁であるニカラグア国土調査院(INETER)の関係者出席のもと、津波ハザードマップ作成ワークショップがCD-SINAPRED事務所にて開催されました。

ワークショップでは、まず津波ハザードマップの重要性と活用の可能性についての発表がCD-SINAPREDのGIS担当者から行われ、現在のニカラグア津波ハザードマップ作成における必要な情報、データの編集の仕方について確認が行なわれました。
その後の津波ハザードマップ作成演習では、日本人コンサルタントの指導のもと、CD-SINAPREDの担当者により、プエルト・モラサン(Puerto Morazan)市のハザードマップ作成を行いました。
今後、ニカラグアでは、太平洋沿岸の津波被害が予想される全ての自治体(約15市)において、津波ハザードマップを整備するとともに、津波ハザードマップ作成マニュアルも並行して作成していく予定です。

ワークショップの中での議論では、地域住民への津波ハザードマップの情報公開の必要性について意見が出されるとともに、INETERとCD-SINAPREDでワーキンググループを立ち上げ、継続的な協力関係の構築が必要であることも確認されました。

プロジェクトでは、引き続き、ニカラグアにおけるコミュニティ防災活動を支える津波ハザードマップと災害情報を集約するナショナルプラットフォームの質を高めるための取り組みを推進していきます。

作成:黒木 正恵(コンサルタント)

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ワークショップ実施の様子

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津波ハザードマップ作成の活動方針について説明するコンサルタント(写真中央)

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プエルト・モラサン(Puerto Morazan)市津波ハザードマップ作成演習の様子