第3回タイムライン研修を通じてパカヤ火山地域のタイムライン案が完成しました

2019年5月28日

2019年5月28日に、グアテマラ国内のプロジェクト対象地域であるパカヤ火山地域の市役所職員7名及びカウンターパート機関である国家防災調整局(SE-CONRED)職員6名に対して、第3回タイムライン研修を実施しました。
同研修は、前原コンサルタントチーム専門家が2017年から継続的に実施してきており、今回でパカヤ火山地域のタイムライン案が完成しました。
また、パイロット市が用意した公共施設が研修会場となったことで、同市の地域への防災主体としてのより積極的な参画促進、公共施設利用により研修実施費用を抑える事による持続可能性の促進等が実現できました。

今回はパナマのBOSAIプロジェクトチームがグアテマラを訪問し、視察の一環としてタイムライン研修に参加しました。タイムライン手法及び研修参加者の取組み姿勢など、グアテマラ側の取組みを共有する良い機会となりました。
SE-CONREDからは日本人専門家チームとの調整を行う調整官含め6名の職員が参加しましたが、その内3名がJICAの本邦研修に参加した帰国研修員であり、研修中もタイムラインの確認作業において各組織の役割等を説明するなど、積極的に参加していました。

中米広域防災能力向上プロジェクト・フェーズ2では、今回作成されたタイムライン案をデジタル化した後、SE-CONREDによる国家災害対応計画(plan nacional de respuesta)の内容と整合性を持った記述となる確認作業を経て、パカヤ火山の噴火や活動の活発化に対応した火山噴火対応タイムラインを完成させる予定です。

作成:伊良部 秀輔(長期専門家)

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パカヤ火山地域タイムラインワークショップの様子。帰国研修員も積極的に参加し、ワークショップをリードした(写真中央奥が帰国研修員)

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プロジェクトマネージャー(写真一番左側/帰国研修員)が、国の防災機関として助言する様子

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前原専門家によるタイムライン説明の様子(写真手前がパナマからの視察団)