第2回西部地域防災プラットフォームで「市防災課設置ガイド」の内容紹介が行われました

2019年6月5日

2019年6月5日、グアテマラ国西部ケツァルテナンゴ県にて、第2回西部地域防災プラットフォームが開催され、国家災害対応計画(plan nacional de respuesta)の更新内容の紹介と「市防災課設置ガイド」の内容紹介が行われました。
「市防災課設置ガイド」は、2017年から日本人専門家チームがカウンターパート機関の国家防災調整局(SE-CONRED)防災部に対して、日本の市役所の役割、防災に係る予算確保、防災計画等の重要性を共有しながら作成に取組んできた活動で、2019年5月に同ガイド案の最終稿がカウンターパート機関内部での承認を得たことで完成しました。

同フォーラムには、日本人専門家チームからは伊良部長期専門家と山崎コンサルタントチーム専門家が参加し、防災における市の役割の重要性や日本の防災への投資、火山防災について概要を説明しました。また、SE-CONREDの防災部からは部長が出席するとともに、「市防災課設置ガイド」がJICAの支援により作成された事が言及され、参加した西部地域内の5市の市長、その他2市の市長代理、ケツァルテナンゴ県代表、同地域内の防災関連機関関係者含め、約120名の参加者に公表されました。

今回の防災プラットフォームの開催は、UNDPと地域の企業が会場費等の開催支援を行い、BOSAIプロジェクトからの支援としては、バナー設置、成果物の展示、プロジェクト長期専門家による発表が組まれるなど、カウンターパート機関の調整によりドナー間連携も実現し、プロジェクトが進める市の防災能力強化のみならず、効果的・効率的なプロジェクト広報の場にもなりました。
カウンターパート機関であるSE-CONREDも会場にブースを出展し、JICA帰国研修員である職員により、プロジェクトの成果である火山防災マップや防災への取組みなどの紹介が行われました。

BOSAIプロジェクトでは、カウンターパート機関からの要請を受け、「市防災課設置ガイド」を3,000部印刷し、グアテマラ全国の市防災課への設置促進及び能力強化に活用していく予定です。

作成:伊良部 秀輔(長期専門家)

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長期専門家による火山防災についての講話の様子

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完成したばかりの「市防災課設置ガイド」が紹介された(写真中央左からカウンターパート機関副長官、防災部長、西部地域担当官)

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カウンターパート機関がブースを設置して火山防災マップ、防災への取組みなどを来場者に紹介する様子(写真左から3人目が帰国研修員)

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仙台防災枠組2015-2030とSDGsの関連を示し、持続可能な開発と防災の重要性について啓発するバナー