CD-SINAPREDとINETER合同の津波ハザードマップレビュー及び津波の被害想定に関するワークショップが開催されました

2019年7月18日

2019年7月18日、ニカラグア国家災害管理・防災システム局(CD-SINAPRED)の津波ハザードマップ作成担当者並びに、地震・津波の観測・警報発信を担う技術官庁であるニカラグア国土調査院(INETER)の関係者出席のもと、第2回津波ハザードマップ作成ワークショップが開催されました。

ワークショップでは、現在の津波ハザードマップの作成状況が共有されると共に、INETERをカウンターパート機関として実施中の中米津波警報センター能力強化プロジェクト(CATAC)による津波シミュレーション結果を基に、津波の想定遡上高を最大15mとすることが新たに合意されました。これまで作成した地図の修正箇所についても確認され、今後修正作業が進められることになります。

また、地方自治体がコミュニティレベルでの津波ハザードマップ作成を進めていくための津波ハザードマップ作成マニュアル案に関しての意見交換も行われました。このマニュアルは、中央省庁と地方自治体の連携による津波ハザードマップ作成と、ニカラグアの防災関連情報を集約するデータベースの更新を促進させる内容とする方針であることが確認されました。
さらに、プロジェクトでこれまで収集した情報を基に作成したパイロット市における津波の建物、人的被害の算出結果についても発表され、地方自治体における家屋数、住居人数に関する情報の必要性に関して確認されました。これらの情報は、防災計画の検討の際や、津波発生時に避難が必要となる人口の推定に用いられる予定です。

ニカラグアBOSAIフェーズ2プロジェクトでは、引き続きニカラグアの津波ハザードマップ作成を進めていくと共に、防災情報データベースに寄与する正確な防災関連情報の収集への支援に努めていきます。

作成:黒木 正恵(コンサルタント)

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ワークショップ実施の様子

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現在の津波ハザードマップの修正点について説明するコンサルタント

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修正点に関する意見交換