避難所運営担当組織を対象としたHUG研修を実施しました

2019年9月17日

2019年9月17日に首都グアテマラシティにおいて、日本人専門家チームによる避難所運営ゲーム(HUG)研修が実施されました。今回の研修は、グアテマラで避難所運営を担う組織である大統領夫人庁(SOSEP)の全国の担当責任者を対象に実施され、25名が参加しました。

プロジェクトの主なカウンターパート機関は、グアテマラ国で防災に関するすべての調整を行う組織である国家防災調整局(SE-CONRED)ですが、避難所の開設から運営を責任組織として担当するのは前述のSOSEPです。これまでHUG研修を実施してきた教育省(MINEDUC)、社会開発庁(MIDES)は、避難所運営の際に、SE-CONRED同様、SOSEPを支援する関連組織としての役割を担います。

参加したSOSEP職員は、これまでに2018年6月3日のフエゴ火山災害期間中に避難所を運営した経験を持つ職員をはじめ、ほとんどの職員が避難所運営の経験を有しているため、研修中も落ち着きながら迅速に的確な判断を行うグループが大半で、用意した200枚以上のカードをほぼすべて研修時間内に対応することができたグループもありました。
当日は小野寺コンサルタントチーム専門家がHUG研修を実施し、前回の社会開発庁への研修同様、HUG手法は非常に効果的な手法として好評を得ました。

今回の研修では、グアテマラ国内での同手法普及のための講師陣の育成の必要性と、そのための研修実施も関係者間で確認され、全国の避難所運営訓練手法として普及されていく土台が整備されてきています。
次回は10月上旬にHUG手法普及講師陣の育成研修を開催する予定です。

作成:伊良部 秀輔(長期専門家)

【画像】

演習の様子

【画像】

演習後、参加者同士でそれぞれのグループの成果について意見交換をおこなった

【画像】

プロジェクトマネージャーによる閉会の挨拶

【画像】参加者集合写真。SOSEPの県担当職員が全国から25名参加した