自治体総合防災計画策定・更新ガイド改訂についてのワークショップが開催されました

2019年10月1日

2019年9月24日と10月1日の二日間、ニカラグア国家災害管理・防災システム局(CD-SINAPRED)とニカラグアの防災関係機関によって、自治体総合防災計画策定・更新ガイド改訂についてのワークショップが開催されました。

2005年以来、ニカラグアではCD-SINAPREDの主導により、各自治体の総合防災計画の策定が着実に進められていますが、既存の総合防災計画策定ガイドには、自治体がその計画の実施状況をモニタリングし、更新するための内容が含まれていないことが課題として上げられていました。
本プロジェクトでは、各自治体がそれぞれの計画の実施状況をモニタリングして達成度を評価し、必要に応じて更新するための内容を盛り込んだ形で改訂する作業を進めており、今回のワークショップは、プロジェクトで作成した改訂案について説明し、関係機関からの意見を聴取することを目的として開催されました。

ワークショップでは、主にガイドで規定する「モニタリング・評価・更新」の一連の作業手順について、自治体の職員が行う作業として過不足がないか、説明内容に問題はないか、などについて討議されました。今後はワークショップで出された意見を基にガイド案を修正し、11月を目標としてCD-SINAPREDでの承認手続きを進めます。

このガイドが正式に承認された後には、レオン(Leon)市とサンフアンデルスール(San Juan Del Sur)市をパイロット市として、自治体総合防災計画の実施状況をモニタリング・評価し、必要に応じて計画を更新する作業を行います。
BOSAIフェーズ2では、これらの活動を通し、自治体レベルでの防災活動をより持続的に実施するための支援を続けていきます。

作成:佐々木 新(コンサルタント専門家)

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CD-SINAPRED職員による、自治体総合防災計画の改訂の必要性についての説明(9月24日)

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CD-SINAPRED職員とJICAプロジェクトチームによる、自治体総合防災計画の改訂の考え方についての説明(10月1日)

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ガイド案の内容についての討議(10月1日)