第36号 津波被害軽減ワークショップ開催(ソロモン諸島)

2011年12月2日

イザベル州にて、11月28日〜12月1日にかけて、村落防災計画(Village Disaster Risk Plan)を作成するためのワークショップを開催しました。

ソロモン諸島の中でも、マライタ、イザベル、チョイセルの3州は太平洋に直接面しており、遠く中南米や、日本近海で発生した地震に伴う津波も到達した記録があります。昨年3月の東日本大震災による津波も、約10時間かけて太平洋を縦断し、イザベル島まで到達して、多くの家が浸水や損壊の被害を受けました。

ブアラ村とホララ村を対象とした今回のワークショップは、イザベル州の防災担当官(Provincial Disaster Officer)であるMr. Oliver Hiromanaが中心となり、金谷専門家(コミュニティ防災/避難計画・訓練)と青年海外協力隊の大庭隊員(プロジェクトニュース第21号)も参加しました。午前8時から始まったワークショップでは、ソロモン諸島の早期警報体制や、イザベル州の住民啓発活動状況についてMr. Oliverが説明したあと、住民たちが、村の基礎情報一覧表(Village Profile)や、津波を対象とした村落防災計画(Village Disaster Risk Plan)を作成し、警報発令から避難までの手順を確認しました。

続いて金谷専門家が、タンボコ村で行った避難訓練などを紹介し、津波避難を想定して、参加者たちと高台まで登りました。金谷専門家は、安全な避難路や避難場所を事前に確認して、住民たちに周知しておくことと、年に数回は避難訓練をしておくことが重要だと強調しました。

また、タンボコ村の学校で防災の授業を担当した経験もある大庭隊員は、生徒たちが意外と自然災害に係る基礎的なことを知らないと感じており、地震や津波の発生メカニズムなどについて、図とアニメーションを用いて分かりやすく説明しました。さらに、東日本大震災における津波被害の状況や教訓についても、映像を交えて紹介しました。

出来るだけ多くの住民に津波対策を聞いてもらうため、ブアラ村と近隣のジェジェボ村のコミュニティホールにて、大庭隊員が、日中のワークショップに続いて、午後7時頃から津波啓発のプレゼンテーションを、再度行いました。この夜の部には、子どもたちを含めて毎回100人以上の住民が集まり、皆、興味深く話しを聞いていました。大庭隊員は、津波などの自然災害に対しては、まずは自分たちで身を守るという意識を持つことが大切だというメッセージとともに、東日本大震災発生後、多くの支援を寄せてくれたソロモンの人々への感謝を伝えました。

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イザベル州の防災担当官Mr. Oliver。

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ブアラ村にて、避難場所となる高台へ、参加者たちと登りました。

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夜の部で津波啓発のプレゼンテーションをする大庭隊員(ブアラ村)。

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村落防災計画について説明するMr. Oliver(ホララ村)。

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避難訓練後に、住民から意見を聞く金谷専門家(ホララ村)。

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村落防災計画を作成する住民たち(ホララ村)。