住民に対する生活習慣に関する調査の実施

2016年3月12日

生活習慣病対策プロジェクトでは、フィジー国において有効な生活習慣病予防策の改善策、対応策を特定するための基礎情報の収集の一環として、フィジー国中部地方の住民に対して生活習慣に関する調査を行っています。調査は、中部地方のバウレブ、ナフィールドにおいて、18歳から69歳の住民、約2千人を対象として2016年2月〜5月に実施を予定しています。

2月12日には、バウレブ地区の村落にて調査が実施され、約30名の住民に調査へ協力いただきました。調査では、生活習慣に関するアンケート、身長、体重、血圧、体脂肪率等の計測に加え、血液採取を行いました。
調査に協力してくれた住民には、保健医療サービス省によって作成された健康的なフィジー料理のレシピ等が掲載されている冊子が手渡されました。体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数(BMI:Body Mass Index)より肥満と判断された住民の中には、今後、このレシピを参考に食生活を見直していきたいと言う声も聞かれました。

この調査により、フィジー国中部地方の住民における生活習慣の実態、糖尿病の有病率、健診受診者の割合が明らかにされること、また、調査研究に保健医療サービス省のスタッフが参加することにより、スタッフの能力強化が期待されます。プロジェクト全体を通じて、国の生活習慣病対策が確立し、住民が生活習慣病を予防でき、健康な生活を送ることができるようになることを目指しています。

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調査開始前に留意点を聞く看護師

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体脂肪を測定中の参加者

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質問票に回答する参加者