第2回Joint Coordination Committee(JCC:合同調整委員会)会議の開催(フィジー)

2016年9月7日

2016年8月18日に第2回JCC会合を開催しました。JCCとは、先方政府機関やJICA在外事務所の長などで構成されるプロジェクトにおける最上位の意思決定機関であり、JCC会議はプロジェクトに関わる主要関係者が一同に集い、プロジェクトに関わる事項を協議・決定する重要な機会です。

本会議には、ジョセファ・コロイヴエタ保健医療サービス省(MoHMS)事務次官代理を始め、MoHMSのスタッフ、JICAフィジー事務所、JICA本部、他の開発パートナー、フィジー国内の研究機関、プロジェクトの実施協力機関である国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所や国立保健医療科学院の研究者など総勢28名が参加し、以下の議題が報告・協議されました。
1.プロジェクトの活動進捗
2.2016年2月から6月まで実施された2つの調査分析結果(1)バウレブ地区とナフィールド地区の住民の生活習慣に関する調査、2)中部地域で働く医療従事者(主に看護師と栄養士)の業務運営能力の状況を把握するための調査)
3.上記調査分析結果を基に作成された生活習慣病予防介入策(試行版)
4.プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM:プロジェクトの計画・実施・評価を行う際の基本となるデザイン)をより現状のプロジェクト活動に即したものとするための変更案会議の結果、上記4「POMの変更案」は正式に承認されました。また、3については参加者からの「調査の結果をより反映させる形で介入策を作成してはどうか」という助言等を踏まえ、JCCの下部会議であるプロジェクト主要メンバー会議にて、協議を継続することになりました。
そこで最終化される介入策は、これから約半年間かけて、パイロットサイトのバウレブ地区とナフィールド地区にて試行され、その効果は検証されることになります。
介入策の検証後はフィジーセントラル地区全体へ生活習慣病の介入策を展開し、生活習慣病対策に係る保健人材の能力強化と、住民の生活習慣病予防対策へと繋げていく予定です。

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調査結果を報告するウェルネス・センター研究官と第2回JCCの会場の様子

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プロジェクトの活動進捗を報告する国家NCD顧問