ブータンは国土の60〜70%が山岳地であり、主要な産業は農業及び水力発電によるインド国への売電である。現在の人口は70万人ほどであるが、近年急速な人口増加が続いており、若年層(25歳以下が総人口の約60%)の増加による雇用問題が社会問題化している。これまでブータンでは公的セクターが大きな雇用吸収先となってきたが、政府が公的セクターの雇用抑制政策を打ち出したことから、今後は民間セクターでの雇用促進が急務となっている。しかし、産業界の求める人材と若年層の知識・技術のギャップから、企業はインド人等外国人労働者を雇用する傾向が強い。
このような状況を踏まえ、ブータン政府は「第10次五ヵ年…