耕うん機の運転研修

2015年5月7日

ブータン王国の農業省は、全国205ある地区(県の下位行政組織)に耕うん機を普及させることを進めています。ただ、ブータン国内にある耕うん機の数が十分ではなく、また民間企業による賃耕サービス(注)も大変限られているため、本プロジェクトのカウンターパート機関である農業機械化センター(AMC)が、有料で農家に農業機械を貸し出す“耕うん作業受託サービス”を進めています。
この農業機械の作業受託サービスを円滑に進めるには、機械を操作・運転するオペレータと呼ばれる人たちがきちんと上手に操作・運転をすることが大変重要です。ただ、機械が普及していない地方では、耕うん機を扱える人材が十分に育っていないため、本プロジェクトとAMCとが共同で、オペレータ育成研修を開催することになりました。
研修は20日間の集中研修です。パロ県の農業機械研修センター(AMCの一部組織)には、東部モンガル県から14名が今回集まりました。安全基準、耕うん機の部位名称、操作方法、始動時点検方法などを学んだ後、まずは道路にて運転を学び、その後水田での操作方法を学んでいきます。研修が終わる5月下旬には各自の地区に戻り、耕うん機を運転して農家への作業を行うことになります。

(注)農業機械を使った有料の土地を耕すサービス

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道路での運転練習

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坂道でのバック運転練習

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水田の代かき作業練習

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インストラクターが指導