第4回プロジェクト合同調整委員会 開催

2017年10月9日

昨年の後半に1年延長して合計4年となったプロジェクト期間も、終了まで残り1年を切りました(2018年8月下旬終了予定)。第3回プロジェクト合同調整委員会会議から6か月後である10月9日、第4回目の合同調整委員会会議をパロの農業機械センターにて開催しました。

今回は過去6か月間の進捗報告と残り期間の活動計画の提示、さらに過去3年間の達成状況を基に評価を行いました。

プロジェクト活動の柱は以下の4つです。

1. 適切な機械選択に寄与する農業機械評価試験の試験手順・基準の作成
2. 農業機械の試験評価の実施を通した国民の安全性と性能に関する認識の向上
3. 研究開発活動を通じた農業機械性能の向上
4. 農業機械の作業受託サービスのモデル開発

それぞれの活動成果を測るために設定した指標に基づき、ブータン側カウンターパートが報告を行いました。1点目は、機械基準作成の目標6機種に対し、すでに6機種の基準を国家標準局に提出済みです。2点目は、基準作成前後で複数回にわたる試験を実施して職員達が経験を積んできていることに加え、農業機械の運転や修理研修の参加者に対して、常に認識向上のプログラムを実施しています。3点目は、性能向上した機械の目標3種類に対し、すでに3種類の機械開発が最終段階に入っています(ジャガイモの掘取り機、携行型の稲の刈取り機、カルダモン/香辛料の乾燥機)。4点目は、中央主導型モデルと地方政府による実施モデルの2種類のモデルができてきており、その実施を通じて、実際のサービス拡大を図って実証をしているところです。

プロジェクトの目標を『農家による適切な農業機械へのアクセス向上』としており、プロジェクト終了までに、1)4機種の農業機械が認証試験を経て公開されること、2)3種類の開発機械が現場に紹介されること、3)作業受託サービスが一定以上拡大することを目指しています。

会議において、さらに活動を進めてこれらの目標を達成すべく助言や提案が活発に出されました。残り10か月の期間で全ての目標達成するよう、さらに活動を続けていきます。

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会議の報告の様子

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プロジェクトにより開発されたストーンピッカーの説明

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開発された農業機械の紹介パネルと実機の展示